我慢しすぎて輪郭をなくす

我慢しすぎると輪郭をなくす。

自分がなにかわからなくなる。

健康なら、なぜ生きるか深刻にならないが、つらいとなぜ生きるのか真剣に検討するようになる。

わたしは昔のことを思い出せない。そうして自我を守っている。

嵐の中にいたときは、それが当たり前だったから、わたしは自分への危害に気づかなかった。

わたしは暴力にたいして鈍い。我慢していたから。

だから、他人が暴力を振るわれていても、そのことに敏感になれなかった。
どこか、そのくらいと思った。
そういう自分がいた。

我慢しすぎると、正邪がわからなくなる。自分に我慢できたことを他の人が我慢しないことを理解できなくなる。
そうして鈍くなる。

逃げ出したことに成功したら、生存者バイアスがかかる。やはり、わたしは鈍くなる。

わたしは加害者に反省してほしかった。
だから、反省に見えるものに、採点が甘い。鈍い。

わたしは反省しないといけない。
我慢しすぎて輪郭をなくしたわたしが、我慢しすぎて輪郭をなくした誰かを、二回殺したことを。

c71の著書

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