できないことが人を惹きつける

わたしのブログは主に「できないこと」を書いている。
できないなりに、工夫したり、困ったことを解決とは言わないまでも、折り合いをつけたりしている。
こう考えた、こう思った、ということを書いている。
できないことが、何とかなるにつれて、考えも変わる。

できる人は、運が良くて「できる」。できる人は運が良くてできていても、実力だ、と思っている。
やればできる人はやればできるから、言語化する必要はない。
できる人は、人に伝えることが少ない。
だから、できる人から学べることは少ない。

できないことがあった人のほうが、人の力を引き出す手伝いがしやすい。
それは、教えることと同じで、自分がつまずいたところが多いければ多いほど、生徒のつまずくところが分かる。そして、それを克服してあったら、上手に、その子に沿って説明ができる。

できていたら、わからないことがわからないから、説明が難しい。

人が力を発揮する手伝いをするには「できなかった」経験がどうしても必要だ。

何もかもできる人は、輝いているから、あこがれるけれど、何の参考にもならない。
同じことをしても、同じようにならないからだ。

できない、ということがある人が一人いたら、同じ悩みを持っている人は必ずほかにもいる。
できないことが強みになる。
できることをいくら書いていても、人を惹きつけることはできない。それは、共感も呼ばないし、人が学ぶ雨紛がないからだ。

だから、できないことを大事にしたい。
できないことができかかってきたときに、文章を書けば一番人の役に立つ。
失敗も多い。
失敗も正直に書く。
そうしたら、同じ思いをしている人に届く。

困っていることを商売にするのが一番いい。自分がどれだけ困っているか、骨身にしみているから、親身になることができる。
自分が困っていることは、ほかの人も困っていることだ。

みんな一人一人違うユニークな存在だ。
取るに足りない人はいない。

できない人でもできないなりの輝きがある。
自分にしかない「できないこと」を大事にして、それを観察して、工夫して記録すれば、必ず誰かの役に立つ。

だから、わたしは文章を書く。
ほかの人にも書いてほしい。
自分にとって取るに足りないことや恥と思うことでも、必ず誰かが必要としているから。

c71の著書

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