これを読んでほうほうと思ったのだった。t.co
若い頃は、からだは入れ物だと思っていた。
そして、もろいな、と思っていた。このペースで劣化していたら、どんなことになってしまうんだろう?
その前に死んでしまいたいな、と思っていた。
しかし、わたしは羊さんとは人間のタイプが違っていたらしい。
その後、変容するのだった。
今は、からだの変調によって気分も言葉も変わることを楽しんでいる。
わたしは昔から人の言葉をそのまま受け入れやすい人間だった。言葉の裏を読むのが苦手だったのだ。
その反面、観察眼は磨かれた。行動によって、言葉が裏付けられるかどうか、何年でも待って、その人を評価するのだ。
そうして、信じられる人を少しずつ残す、というスタイルをとって来た。
からだの調子によって、気分が変わる。
そうすると、ものの見方自体が変わってしまう。
そういうことを経験してから、「わたしは影響されやすい人間なのかもしれないな」と思うようになった。
からだが感じている現実は、頭で理解している世界よりも、正確なことが多かった。
危険や不安や、不愉快なことを察知するのはいつもからだが先だ。
わたしは生き延びるために、からだの言葉を優先するように、変わって来た。
わたしは、引きこもり体質だと思っていたけれど、今の私は人からはアクティブで前向きだと思われている。
自分では今までの通り、悲観的でネガティブで引きこもりがちの人間だと思っている。
そこにギャップがある。
わたしは変化しているが、心ではまだ認識していないらしいのだ。
だから、自分が接したい人、大事にしたい人を望むし、外での経験を重視する。
いろいろなものを見たい。そして、また、頭の中で、いろいろ構成し直したい。
わたしは、頭の中だけで、いろいろな発想をするタイプではないようだ。
外部から刺激を得て、考える材料にするらしい。
欲が強いのかまだわからない。
刺激として、物欲や、食欲を利用しているところがあるので、もう少し落ち着いたら、欲も減るのかもしれない。
わたしの考えは昔と違う。
老化したからだと思う。
老化は避けられないものだから、せいぜいおもしろがりたいと願っていたけれど、実際、面白いので良かった。
新しい知見も得られ続けている。