数学や理科に限って話をします。
数学は、公式の意味を理解していないところでつまずくのがまず一つ。
もう一つは聞かれている内容がわからないのが一つ。
それから、どの公式をあてはめたらいいのかわからないのが一つ。
だいたい、それらのところでつまずきます。
化学生物物理は、単位の変換がわからなかったり、分数、方程式を作ることや、方程式からxだけにするところをうまくいかない生徒さんが多いです。
たとえば二次関数がわかれば、自動的に二次不等式も、二次方程式もわかるはずです。
yがゼロに置き換えられたのが、二次方程式だし、yがゼロ以上か、ゼロ以下か、分かれば二次不等式も解けるわけです。
でも、解けないのは、図でイメージできないから。
だから、わたしの場合は、図を描くこと、方程式の意味、聞かれたことの意味を、ちゃんと理解するように練習させます。
実際に答えにたどり着けなくてもオッケー。
とにかく、何を聞かれているのか、問題をセパレートして、それで切り分けて、手順を自分で作れるようにさせます。
そのためには、図が大事です。図を使っていくと、どの公式が使えるのかわかります。
たとえば、三角関数だったら、二辺の長さがわかっていて、その間の核がわかっていたら、余弦定理だよね?という風に。
それは、図に書くと分かりやすいです。
molっていうのは、原子、分子の数のことなんだよ、ということを教えて、そのうえで、分量を知りたいときに、molの濃度や、割合を使うんだよ、だから、比が有効だったり、突然重さが出てきたりするんだよって教えます。
どんなに小さい粒でもたくさん集まると重みが発生するし、溶かすと、濃度が出るよね、って。
だから、かみ砕いて、何を使うのか、どういう意味があるのか、を教えてくと、自分で演習することができます。
それと、わからない問題は解法がわかってない場合がほとんどなので、そこに悩んで時間をかけると睡眠時間が減るので、問題を読んでわからなかった瞬間に付箋を貼って、授業でそこをやろうね、って話します。
とにかく、わからない問題を切り分けてくれるだけで効率はすごく上がるんだよ、そして、わからない問題の傾向を把握すると、わたしも、どこでつまずいているのか、分析できるから、すごく助かる、って話をします。
そうすると、わからない問題について、苦手意識や怖さがなくなって、軽い気持ちで問題にチャレンジでき、やってこれる演習の数が増えます。
だから、自分にとって、簡単な問題だけやればいい、できない問題は塾でやろう、という風に呼びかけています。
そうすると、自信もつき、得意な問題があることもわかるみたいです。
宿題は、一緒に解いた問題を一人でも解けるか、やってみて、という風に、同じ問題を出します。
類題があったらそれにもチャレンジさせます。
そうすることで、公式の定着、公式の使いどころの定着と、解放のパターンを把握してもらいます。
付箋作戦は、本当に好評です。
宿題がどんどんはかどるし、学校の課題もできるし、他の科目に費やす時間が増えるので、全体的な成績がぐんぐんあがります。
できない問題を眺めて呆然とする時間をいかになくすかが大事です。
このことを親御さんに説明すると、とても喜んでもらえます。
親御さんには密に連絡を取って、問題点よりも、できるようになったことを報告します。
問題点があったら、こういう風に次の手を打つつもりです、ということも話します。
そうすると、すぐに成績が上がらなくても、信頼していただけるような気がします。
不安なのは、親御さんも一緒なので、親御さんの不安も解消する、力になります、生徒さんが一人で生きていけるように、得意なこと好きなことを職業に選択できるように、選択肢を広げる手伝いをしたいということを常に伝えていきます。
子育てに悩む苦しさを少しでも軽減できたらと思います。
だから、言い訳はしないし、成績の低下を生徒さんのせいには絶対にしません。
成績が低下したら、どこに原因があるのか、具体的に分析して、お伝えすると、トラブルにならない気がしています。