骨盤と産道はまがりくねっている

赤ちゃんは生まれるとき、回旋しながら降りてきます。
それはなぜかというと、人間が直立歩行だからです。

四つ足の動物は、産道がまっすぐです。
でも、人間は二息歩行です。
だから、子宮から赤ちゃんが落ちないように、子宮と産道でしっかり栓をしないといけない。
それで、出てくるときに大変だ、ということらしいのです。
確かに、骨盤の模型を見ると、結構複雑な形をしています。
そこを回りながら、頭蓋骨で出口を探しながら、生まれてくるということらしいです。

母親が死ぬ原因は、血栓と、出血。
同じ出血量でも耐えられるかどうかは、貧血かどうか、血栓ができるかどうかは、高血圧かどうか。
だから、妊娠中にそれを甘く見ないで治療することが大切。

それと、帝王切開を勧められたら嫌がらずに、応じてくださいと言われた。
別に好きで切りたいわけじゃないから、でも、切らないといけないのは死んじゃうかもだから、とのこと。
昔は、四パーセントくらいだった帝王切開が、二割近くになったのは、訴訟対策らしい。

無痛分娩の麻酔は、難しいので、できる人が少ないとのこと。

近所でよかった!と思った。
もう、だいぶ高齢だから、なるべく元気で続けてほしい。好きなタイプの先生です。

戦後、先生が学生だった時に、分娩中、夫婦げんかになり、おなかをバンと殴った夫がいて、そのせいで妊婦さんがなくなったそうです。
だから、分娩中には喧嘩しないようにとのことでした。それと、立ち合い出産では、バターンと気絶する旦那さんがわりといるそうだ。

出血は500ミリまでは大丈夫だけどそれを超えると死ぬかもしれないとのこと。
一リットルだとかなり死ぬ。

35週以降だったら、早産でも、先生のところの病院で面倒を見れますとのこと。

昔は、退院まで一週間だったけど、今は、四日だって。
うひょー!

人間は、立ってることでいろいろ便利になったけど、赤ちゃんを子宮にとどめておくには難しい、それと出しやすさは両立しないという話が面白かったです。

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