いよいよ、もうすぐ臨月になる。
激しく動いていた赤ちゃんも、スペースがなくなって、みっしりしてきた。
おなかも丸くなくて、人の形にいびつになった。右下を触ると、鼓動もわかる。
みじろぎすることは、あっても、前みたいにぱたぱた泳がない。
泳いでいる間は、暴行のあるはずのところが動いたり、胃のあるはずだったところが動いたりしていて、辞めてーと思っていたけど、それももう、終わり。さみしい。
こうやって、大人になるのね(まだ生まれていないけど)。
昨日母親学級があって、先生直々に教えてもらえた。
すごく好きな先生で、精神科の主治医と高校が同級生のせいか「訴訟の世の中だから、帝王切開が増えた」という言い方とかが似ていて、つぼ。主治医に「似てますよね」と言ったら「え?」と言われたけど。
戦中派なので、いつまでやってくれるかなあ。
主治医が、産婦人科の先生に「いつ寝てるの?」と聞いたら「寝られるとき」と言っていたそうだから、本当にハードワークだ。
産婦人科もどんどん減っている。
この辺は、出産費用のほとんどが、税金でカバーしてもらえるので、無痛分娩にして、個室を選んで、家族と泊まっても、全部で二十万円くらいで済む。保育園も選び放題だし、だいたいのところは、ゼロ歳児保育を対応しているから、三人兄弟の家庭もよく見る。
困ったことがあって、虐待のことを思い出す機会が増えたこと。
里帰りするのか、親に会わせるのか、保証人は?ということから、幸せそうな家族を見ると、「うちとは違っている」と思うし、あんな小さい子にひどいことをよくできたものだと思うことも多く、そのせいで、フラッシュバックしやすい。
よくもまあ、あんないじめができたものだ。
わたしが中学生になったころから、両親とも、「死ぬ死ぬ」「墓を守れ」「介護をしろとは言わないがしてほしい」などと言われていたのに、まだ死んでくれない。
助けてもらったこともあるけれど、見捨てられたこともあったから、家族が助け合うものだという前提が壊れているから、わたしはもう何もするつもりはないよ。
わたしは、人格障害だの頭がおかしいだの非情だの、言われてきたけど、今のパートナーとは、ちゃんとパートナーシップを築けているし、彼を虐待もしていないから、愛着障害もなく、ちゃんと、できている。
できないような状況に置いておいて、「ほらお前はできない」と言われるような環境にいたら、誰だってできないし、おかしくなるのが、正常だ。
精神科の主治医に「高齢出産もできるから、とにかく筋トレをしなさい」と言われていた。
筋トレは、出かけなくてもできる、血行が良くなれば鬱もよくなる、健康にいい、といいことづくめだ。
食事や掃除は、頑張らないとできない。出かけないとできないことも多いから、筋トレから始めるのはいいと思う。
そのほか、シャワーを浴びて清潔にする、スキンケアをする、いい香りの何かを塗る、爪をきれいにする、掃除をする、それえができなかったら、手を丁寧に洗って、ハンドクリームをつける、だけでも、結構気分が変わる。
親がめかすことをバカにして邪魔をしたのは、自尊心を削る多面だったんだなと思う。
服を与えない、色気づきやがって、塗りたくりやがって、ファッションショーに行くわけではあるまいし、誰もお前を見ていない、などと言われる人生だった。
でも、今は違うので、早く頭の中から親がいなくなってほしい。
死んでくれたらだいぶ楽になると思う。
出産は、大きく体もホルモンも変化する。出産後は、500ミリリットルの血が出て、子宮が収縮する。
びっくりだ。
三キロの子供と、二リットルの用水が入っていた子宮が縮む。
いきむのがうまい妊婦だと三回いきんだら出産できる、とか、子供が子宮から出る入り口を頭で探すのにもうまい下手がある、という話を聞いて、面白かった。
そんなのどうしようもないから、マッスルを鍛えようと思った。
マタニティヨガと、マッサージは、体の痛みを軽減してくれて、まっすぐ仰向けに寝ることも可能になった。
足のむくみ、膀胱の違和感、腰痛、肩こり、関節痛、アトピーの悪化、精神状態の悪化など、少しは楽になる。
めんどくさいけど、やり始めると楽しいので、いつも「これだけ一つだけやる」と思いながらしている。
もうすぐ会えるのが楽しみ。でも、こんなでかいものが、股の間から出てくるとはやっぱり信じられない。
まじめに考えすぎると、恐怖が痛みを増幅すると聞いたから、あまり考えないようにしている。
相変わらず、躁鬱はあって、買い物したくなったり、泣きわめきたくなったり、寝込んでたりもしている。
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