自閉症の子達は白か黒、0か100の世界観を生きている子が多いから「失敗はこの世の終わりだー」と極端に失敗を恐れる子が多い。だからこの子達にとっての自己肯定感獲得の始まりは「失敗してもやりなおせばいいんだよ」「まだチャンスはあるよ」を伝え経験を繰り返し、安心を与えてあげる事かもな。
— チャビ母 (@chubby_haha) 2016年3月28日
わたしは以前、白黒思考でした。
それは、自閉症のせいもあるかと思いますが、失敗することを自分に対して許せなかったのです。
それは、怖いからでした。
自分が失敗すると、それだけで、自分はすべてだめで、生きている価値もなく、生きていて申し訳ないという気持ちになりました。
だから、ものごとを決断したり、自分だけで判断することが極度に怖かったのです。
自分が完ぺき主義だと思ったことはありませんでした。
自分のことを粗雑な人間だと思っていたので。
失敗すると、「不正解だった」と自分を強く責めた気がします。
リカバリーの方法を考えればいい、Aがだめなら、Bをしてみよう、と思えるようになったのは、徐々に自分だけの暮らしで自信をつけてきたからです。
怒られなくなったのも大きいと思います。
親から離れてしばらく、買い物をしようとすると、100均でさえ、失敗したらどうしようと、冷や汗が出ました。
どうやって、買い物すればいいのかわからない、というのは、「正解」がわからないということだったと思います。
その正解は、親が決めていることだったので、自分では「自分にとっての正解」がわからなくなっていたのでした。
それで、親に責められると「また失敗してしまった」という気持ちが大きくなったのです。
失敗か、成功かを自分で決めることが普通なのだ、と腑に落ちるためには時間が必要でした。
私の場合、肯定感を得るには、失敗しても何も言われない状況で、いろいろなことをチャレンジして、実際に失敗しても「なんてことなかった」と思えることでした。
物を壊しても、直したらいいし、買いなおしてもいい、ということがわかってから、だいぶ楽になりました。
それをできる環境になったのは、仕事をして、自分のお金で、試行錯誤ができるようになったからだと思います。経済的自立ができていないと、失敗が自分だけのことで済まなくなるので、恐怖が大きかったです。
特に、母に「また、そんなもの買って」「また、そんなことして」「最初からわかってた」「だから言ったのに」と言われ続けている間には、失敗が怖かった。
失敗を責める人がいない状況で、だんだん回復してきたと思います。
本を読んで、中間で良いことを知ったり、ネットで、失敗する人の話を読んでみて、「失敗しても大丈夫だ」とだんだん思えるようになりました。
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