生徒さんから女子力がない、つけなきゃいけないですかねえ、と時々聞かれる。
必ずいうのは、「女子力があるからいいといってきた男の人は付き合ってからずっとそれを要求するよ。そのうえ、女子力が苦手な男の人も確実に存在するけど、女子力をアピールしていたら、その人たちは絶対に寄り付かない。女子力が苦手な男の人は家事も得意で、女子力を必要としない人が多いから、一緒にいて楽だよ。だから、女子力を無理して手に入れると、チャンスを逃すともいえる。
それよりは、したくないことをするより、自分のしたいことを一生懸命やって、自分の能力を伸ばしたほうがいいよ。もてるかもてないかは、別として、お金になることを頑張れば、お金だけは確実に手に入るし、お金があれば選択肢は増えるからね」ということを言う。
女子力を身に着けることが好きな人はそれでいいんだ。でも、そうじゃないのに、女子力ないといじられる子は気の毒だ。
自慢だと思われても仕方がないんだけど、わたしは家事能力の高い男の子に好かれることが多かった。
高校生の時には、フェミニストだということを公言していたし、女性の権利問題について、語ることも多かった。
わたしは、大学生になるまで、ファッション雑誌を買ったことがない。いまだに寝癖も直せない(朝、シャワーを浴びるという方法をさっきツイッターで教わった。ブローは手がつかれる。小さいこてを買ってから多少ヘアアレンジができるようになった。進歩に幸あれ)
そんな風でも、男の子が手作りのケーキをプレゼントしてくれたり、アクセサリーをくれたり、食事に誘われたり、デートに誘われたりしていたから、フェミニストであることも、家庭的であることをアピールしないことも、好かれるかどうかにはあまり関係がない気がする。
あ、今思ったけど、わたし家庭的な男性を馬鹿にしないから、そういうのがよかったのかもしれない。
たまに、家庭的なことが好きな男性の言葉かにする人もいるもんね。そういえば。
料理ができるというと、うっとおしい男に今度作って、と言われることを学んでいたから、なるべく言及を避けて過ごしていた。
趣味は手芸だし、魚もさばけるし、さばけるからって料理がうまいとはいえないけど、まあ、そこそこはできる。片付けと掃除は当時できなかったけど。
女子力が何なのか実際にはよくわからないけど、サラダを取り分けて、気が利くね、と言って、そのうえで好かれたら、そのような気遣いを延々としないといけないことをめんどくさいと思うメンタリティのわたしには、一回でもそういうことをすると目をつけられるのが嫌だからしなかった。
地味な恰好をしていると「おれでもいける」と勘違いする男に好かれるので、強そうな服装をしたこともあった。それでも、セクハラには遭うから、結局どうしようもないね。
世の中には、結婚する相手の女性に、家事能力を求め、なければ、結婚したいと思わないという人もいるようだ。
怠け者じゃなかったら、そのときできなくても覚えると思うし、自分ができていたらそれでいいと思うんだけどね。
わたしだって、一緒に暮らす人が全く家事をしないのはいやだ。男性の場合で、家事能力を相手に求める人は自分ができないのを棚に上げている人が多いから嫌だなと思う。
女子力を上げるのには時間と手間とお金がかかる。わたしはそこに有限な時間を振り分けることが楽しくなかったのでしなかった。でも別に全然困らないよ。
女子力が高い人を好きな男性にはもてないかもしれないけど、女子力をアピールされるのが怖いと感じる男性は必ずいるから、別に女子力を磨く必要はないと思う。
それより、ガールズパワーを磨いてほしい。何でも自分でできる!自己表現したい!っていう気持ちを保てるように。
わたしはヘテロセクシャルで、恋愛も、男性と付き合うことも、どちらかというと好きなほうだから、こういう風に書いたけど、別に恋愛に興味がなくても、ある程度当てはまることもあるかもしれないと思って書いた。
女子力別にいらないんじゃないかな。
恋人がほしいから女子力を磨く、というのも必ずしもうまくいくとは限らない、という話でした。
女子力磨く手間がないと、楽だよ。
自分は人の空気を察せられるし、気を遣うタイプだ、だから、気を使わない無神経な人がいると割を食うからむかつく、という人もいるだろう。わたしはそういう人に嫌われる。けど、まあ、そういう人とわたしは相性が悪いからきっともともと仲良くしないほうがいいのかもしれないね。
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