ベンチャー企業にヘッドハンティングされた。
これは、喜ばしいことだ。
いろいろと面白いことができそうである。
待遇はかなりよく、自由に長期休暇を取ることができ、待機時間にも給料が出て、雇用保険もあり、時給もまあまあ良い。
時給は1800円と希望した額よりも安いが、それより、スタートアップから参加できる面白さが優先される。
なにより、雇用者が良い人だ。
この人と働いたら、今後面白いことにかかわれる気がする。
雇用者は裏表がない。
以前働いた塾で、目をかけてくれていた人だ。わたしはその事実を知らなかったけれど、思い当たることはいくらもある。
スタートアップに誘われたのは、面白いことで、いろいろ試したいことがある。
またしても、塾講師だ。
英会話学院だけれど、中高生の主要教科も教える、ということで、わたしに白羽の矢が立ったらしい。
まずは、理系科目を担当する。
時給は安いけれど、その代わりに、英会話をネイティブの先生にただで教えてもらえる環境だ。
いい意味でアットホームで、ネイティブの先生たちもそれぞれの個性や興味深い分野に造詣が深く、話が合いそうだ。
日本にもいつまでいられるかわからないから、ちょうどよい機会だ。
ついでに、六帖さんと求職中の友達を推薦したら、雇ってもらえた。
これもいい話だ。
自分で事業をしていることも話したので、家やスカイプで塾をしていることもわかってもらえた。
快く了承してもらった。いつでも、長期休暇を取れることも、自分で事業をしながら働けることも条件に適っている。
囲い込むタイプの事業主も多いけれど、この雇用主は、自分で生活できるだけのお金を払えないから、と言っていた。
会社を設けられるように頑張ります、と言ったら「泣きそうだから後で泣くね」と言っていた。
今、わたしはセンターレベルの英語を教える力がないから、次の課題が定まった。
英語を強化する時期が来たのだと思う。
英語さえクリアできれば、どの教科も教えられるようになる。
数学の計算が弱いのでそれもいずれ克服したい。
今日、ヒラリーが落選したことで、かなり落ち込んでいるけれど、それと同時に、自分自身の人生を生き延びるしかないとも思う。
そのために、できる限りの力を身に着けて行って、なんとか、生き延びるのだ。