言葉があまり出ない生徒さんを教える

このシリーズを使っています。

言葉があまり出ない生徒さんはたくさんいるのですが、単に無口なのではなくて、本当に語彙が少ないので、話せない生徒さんがいます。

最初は長文で試してみたのですが、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」ということを読み取ることが苦手なようでした。

登場人物が誰か、地の文で出ている人と、会話文で出てくる人と、行動している人とが区別できない様子でした。
そのため、長文読解は、苦痛があると判断して、まず文法から始めました。
文法を教えると、英語もわかるようになります。でも、最低限のコミュニケーションをとるために、「何を話しているのか」わかるようにするために、日本語の文法が特に大事だと思いました。

形容詞や形容動詞のかかり方や、主語、動詞、主文がどの部分か、ということがわかっていなかったので、一つの文章を徹底的に分解して、図にして開設することを繰り返しました。

努力型の子で、一週間後に、一度解いた問題集をもう一度解いてきてくれました。二回目に解いたら、一問間違っただけで、あとは正解でした。

図にして、視覚的にすると理解が早いようだったので、四則演算を数直線上の移動で説明し、マイナスの概念を教えました。
そして、東に行くことをプラスにすると、西に行くことはマイナスなど、日本語に置き換えて説明することに二コマ割きました。

記憶力が良いらしくて、すぐ覚えてくれました。
授業を聞いてわかったと日記に書いてくれたようで、お母さまがとても喜んでくださいました。
家でもだんだん話をする回数が増えてきたようです。

心の中にいろいろなことがあっても、外に取り出すのが難しい子、本を読むことが難しい子も、法則を教えたら、ちゃんと読めるようになるし、ほかのこともできるようになるのだと思います。

どこが苦手なのか、よく観察して、それをいかに苦痛なく、努力せずにやれるかということに、集中してやっていきたいと思います。
c71.hatenablog.com

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