朝、七時に目覚ましが鳴って、一度は目が覚める。
そのあともう一度眠る。
具合が悪くなったらどうしようと思う。
でも、一番の理由は、起きてもやることがないからだ。
具合が悪くなることはない。
強いていうと、具合が悪くなるかもしれないと、不安に思うこと自体が、病気だ。
どこからが病気で、どこからが怠惰なのか、区別をつける意味はないのだけど。
病気であろうとなかろうと、今の状態を変えた方がいいのだ。
本当はやることがあるのだけど、どうしてもやる気にならない。
そんなことじゃだめだ、と思う。やるべきことをやらないと、結局損をする。
そういうことを考えられるのは、午後である。
午後になると、もぞもぞと起きだして、顔を洗って着替える。
今日は京極夏彦の「魍魎の匣」を読んだ。
着替えてから、本を読んで、それからアルバイトに出かける。
私にはまぶたに傷あとがあって、今日はそれが一日気になった。
まぶたの皮膚が、覆いかぶさって、目が開きにくいのだ。
治るのかな、などと思う。
なんだか、わけもなくいろいろなことが不安なのだ。
私はアルバイトをしているけれど、正社員にならなくていいのか、もっと稼げないといけないのではと悩む。
足りない分は家族の援助を受けている。とても情けないし、恥ずかしい。
私は、明日全く別のことで悩むだろう。
悩むという状態だけは変わらずに、悩みの中身だけがくるくると節操なく入れ替わるのである。
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