大学生の時に、一番興味があったのは、女の子の問題についてだった。
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女性の問題は、言語化されていない部分がある。それを発見して、ここにこんな苦しみがある、問題があると発見することが、わたしの役割なんだと思う。
このエントリを読むと、「女の子は、期待に応えようとする。だから、子供のころは勉強する。中高生になると、頭からっぽでかわいいことが素晴らしいという価値観によって、馬鹿な女の子という期待に応えてしまう。
そのため、勉強をすることに力を向けづらくなる。ピンクカラー(女性がやることが多い仕事で、賃金の安い仕事)を選んでいくうちに、一人で経済的自立をすることが難しくなって、より生きにくくなり、たとえば、理系は女の子の勉強することじゃないという社会規範によって、どちらかというと高収入の理系の仕事につきにくい、という問題や、社会側も、女性が理系の仕事を探そうとしても、「女の子にはその仕事は無理だからさせないし、就職させない」という現実もある。
わたしが考えるに、自己肯定感を育てるためには、お金と、自分自身で努力した結果、勉強ができるようになって、世界の仕組みがわかるようになって、自活することが夢ではなくなる状態を作ることは、エンパワメントになる。
お金がすべてではないが、お金は人生のスタートに必要なことだ。そして、女の子はそれを奪われているので、生きるために、結婚をしたり、依存を前提にして生きることが往々にしてある。
依存を前提にすると、自分らしく生きることや、自分が幸せになってもいい存在だという感覚を失ってしまう。
女の子のする望ましい仕事は、接客や、バックオフィスなど、単価が低い仕事だ。
単価が低い仕事を選ぶように、仕向けられている部分があるので、わたしは塾の仕事では、それを避けられるように、言い方は悪いけれど、誘導している。
今の女性の学生の取り巻く環境は厳しい。その厳しさの中で、「女の子だから社会に追い詰められている部分」というものは、社会を変えられないにしても、サバイバルしないといけない。
サバイバルするためには、力がいる。
無償労働をしていたら、素晴らしい人なのかもしれないけれど、そこで失われる「自分の人生を自分で生きる感覚」というのは、失われやすい。
今かかわっている子供たちには、自分らしく生きてもらいたい。
だから、女の子問題についても、わたしは語っていこうと思う。そうして、自分人生の方向性を、違う視点で考えるチャンスを与えられたらというのが、最近の目標だ。
働くうえで、苦しみを感じるのは、男性も女性も変わらない。
女性がより働くようになって、男性側も扶養しなくてはならないというプレッシャーから解放されたら、どちらも生きやすいのではないかと思う。
生きているうちに得た、傷にひかれあうことは仕方がない。仕方がないけれど、そこに飛び込んで、傷を理解しようとするよりは、世界の美しさやバイタリティのある人とかかわって、相対的に傷を小さく感じて、傷を持ちながら、新しい回路を作ることは可能だと思う。
女の子の生きにくさを言語化して、発見するのが、わたしの役割だ。
女性の生きにくさ問題
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男性の生きにくさ問題
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心の傷は、心の傷を持つ人と引き合うけれど、そうではなくて、傷を持ちながら、外に気持ちが向かっている人とかかわることで、傷が相対化されて、結果的に生きやすくなることは往々にしてある。