- 作者: エレンファイン,シェリーシュナイダー,Ellen Fein,Sherrie Schneider,田村明子
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 1997/02
- メディア: 単行本
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この本は、恋についての本ですが、自閉症スペクトラムの人が、人と関わるときに、基本になるのではないかと思います。
ルールズは、自閉症スペクトラムのひとが、異性と関わるときに、どういう態度や、会話をしたら良いのか、わからないときに役に立つ本だと思います。
今更、人に聞けない、常識的な付き合い方を、知るために、非常に素晴らしい教科書です。
わたしは感動しました。
十代のときに知っていたら、危険な恋愛に巻き込まれずに済んだかもしれません。
自分の話を一方的にしない、電話は五分にする、自分からはかけない、用事に絞る、自分を肯定して、自分と話ができる相手の人はラッキーなんだ、と思う、などは、すぐに実践できます。
相手に依存することを防ぎます。われわれは、相手の気持ちがわからないので、相手の人はラッキーなんだ、と思うことで、不安に駆られてパニックになることを防げると思います。
わたしと話ができてラッキーね!にっこりまでしてさしあげる、ぐらいの態度は、ちょうど良いと思います。
特に、異性と、つきあうときの距離感がわからないひとにとっては、良い本だと思います。
すぐにセックスをしてしまわない、とか、相手に家の場所を教えない、とかは、身を守るために重要です。
わたしは、恋愛をしているのですが、早速、恋の法則に反することをいくつかしていました。
それは、相手に好意を持っていることを言ったことなのですが、「言いにくいことなのだけど」と、わざわざ重たい空気を放って、付き合うかどうか、聞いてしまったことです。
この本によると、そんな苦しいことはしなくてよかったらしいのです。
なんにしても、白黒つけたがる性質が、出てしまったのだと思います。
相手に好意を伝えることはきっと悪くはないのですが、相手が重荷になることを、わざわざしたいわけではないので、知ってよかったです。
お金の問題も、相手が、出したがっていたら、それを尊重する、という意見はわかりやすかったです。お礼をきちんと言えば良いです。
相手に変わってほしいことをがみがみ言わない、というのも共感できました。
わたしたちは、それぞれ完成されているので、変わることは難しいです。
わたしも、変わってくれとあまりにも言われたら、ストレスになってしまいます。
だから、お互いを尊重して生きるためには、そのままの相手を好きになるか、そうでなければ、あきらめる決断をする、というのは、わかりやすかったです。
去って行った人のことをいつまでも、思わない、ということも、理解しました。
今までは、ずっと引きずってしまったのですが、楽しそうにしていたら、忘れるし、出会いもあるということが、わかりました。
男の人は、世界に半分もいるのです。
生きるっていうことは、それが体感できることですね。
相手を引き止めるために不安に駆られて空回りするよりも、自分を忙しくさせて、楽しくしていると、魅力的に思ってもらって、そして、相手のペースで連絡を取ってもらう方が、相手に対する負担も少なそうです。
わたしの障害では、自分のペースでものごとをあまりにもつめようとしすぎて、相手の気持ちを無視してしまうところがあるので、この考え方は、とても安心します。
二番目のおかあさんに、自分の過去の話をしない、など、注意されていたことも書いてありました。
重い過去の話はしなくても良いのです。
ある程度親しくなれば、しなくてはならない場面もありますが、長々とするのは、迷惑です。
わたしは、それが止められないので、この本を良く読んで、気をつけようと思いました。
そういう風になってしまいそうなときに、自分を止めやすいフレーズ、過去のことを一言で止めるフレーズが具体的に載っているので、私にとっては、会話集のような感じで、使えると思いました。
何もかも話さなくていいんだ、と思うと安心しました。
これは、お互いにとって、プラスなことです。
誰も、私の話など、知りたくないのですし、わたしも話したくないのですから、その話題を打ち切るフレーズが知れる、というのはありがたいことです。
本に書いてあると、声と違って、消えてしまわないので、この本を持ち歩いて、お守りにしようと思います。
人との距離を守るために、大事にします。
スポンサーリンク恋の法則ガールは自分を大切にするのです!