学校で男子にバカとかブスとか言われていたわたしは、テレビで、赤いメッシュをかっこ良く入れた美人が、たけしと大竹さんを相手に、一歩も引かずに自分の考えを述べているところに励まされていた。
ブスと言われても、平気な顔をしている彼女。
わたしはブスと言われても平気でいようと思った。それは自分の感情を抑圧するって意味じゃない、ただ、くだらない男、にブスと言われてもなんぼのものじゃ、と思ったのだ。
大竹さんからも、武からも、彼女は愛されていたと思う。そうでなければ、嫌いな相手と、武も大竹さんも長い間、一緒に番組をしなかったと思うのだ。
わたしは子どもの頃から、数学ができるのは男の子だとか、家事が得意なのは女の子だとか、出席が、男子からだったりすることにむかついている子どもだった。
田嶋先生の本を読むと、シングルマザーや、困っている女性に厳しいながらも優しかった。
だから、わたしは、赤いメッシュの髪のボブに憧れるようになった。
彼女は美人だった。
ブスといくら言われても美人は美人だ、彼女をブスと言っているおっさんにひとりも美男子はいない、と暗い満足を抱いていた。
わたしは、人生がつらいときに、フェミニズムにずいぶん救われた。
実際にはわたしが悪いのだとしても、生きていていいんだというメッセージを受け取っていた。
わたしは女として呪われていると長年思っていて、その呪いを解いてくれるのは彼女だった。彼女は良い強い魔法使いだった。
わたしは彼女に勇気づけられていた、学校の先生に嫌われても、勉強ができるからって、他の生徒に嫌われても、平気だった。それは、彼女がブスだと言われていても、ずっと自分の考えを言っていたから。
わたしは彼女が学者だと知らなかった。頭の良い人だと思っていた。
大人になってから、彼女をヒステリックだと思っている人がいて、驚いた。わたしは激高した。
彼女ほど穏やかで理性的な女性はいない。ブスだと言われて話を遮られても、毎週バラエティ番組に出るのだから。
わたしは、大人になって、自分の立場からフェミニズム的な発言を発信したいと思っている。
それは、女性のためだけじゃなくて、男性も、息苦しく暮らしているのだから、それも解放したくて。
いろんな性別の人が、自由に自分らしく生きるのために、文章が役に立てば良いと思う。
彼女はわたしに芽をまいた。わたしは育って、フェミニストになった。そして、子どもの頃からずっと変わらず彼女を大好きだ。彼女は大事なヒーローだ。
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田嶋陽子はたしかに勇ましかった。じじいのスケープゴートにされ続けても常に表に出て戦っていた。フェミニズムが問答無用で嘲笑される空気を作ったのもこの人かも知れないが、それくらいはわかっててなお顔を出し続け、世間が笑いの種にした。
田島陽子はまさにプロレスのヒーローってかんじだわ。まあ所詮プロレスだが
共感できる発言は一度も聞いたことがない。
もっと自我を強く持って自身の目で彼女や世間を見てはどうか?
今のあなたは田嶋陽子と言うフィルターを通して世界を見ているだけですよ?
彼女の姿勢、言葉に勇気づけられたかもしれない。しかしその辛い現状からニケ出したのは、誰あろうあなた自身の力です。
もうフィルターを取ってもいいのでは?
もっと広く、視界を持ってもいいはずです
ファイト
私も田嶋陽子を今、you tubeで「そこまで言って委員会NP」で観た、たまたまの通りすがりです。
が、100人に聞いて99人がブスという田嶋陽子(顔だけじゃない、勉強不足で傲慢な奴!)をヒーローで美人というあなたには、
開いた口がふさがらない!ただあなたの常識を疑うだけです!
疑ってください。口の中にごみが入らないと良いですね。
このブログ記事に救われました。
当たり前のことですが、わたしは、田嶋さんとなんでも同じ意見ではありませんが、
それでも、田嶋さんが、心ないバッシングを受けても、毅然としていられること、
他の誰もその場に味方がいなくても、ご自分の意見を言われること、
そういった姿に感銘を受けていました。
田嶋さんに救われた人がいる、ということが、私の救いになりました。
わたしもすべての意見に賛成ではないのですが、彼女が、ひとりでいても、自分の意見をはっきり言う、そのこと自体が素晴らしいと思っていました。
ここのコメント欄にコメントするのは勇気がいったとおもいますが、どうもありがとうございます。
その勇気も素晴らしいと思います。
いえ、ここのコメントに関しては、勇気は要りませんでした。
c71さんのこのブログを、私のブログにリンクしたのですが、いいですか?
もちろん、良いですよ。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
あれ、今気づいたのですが、これは2年前の記事なのですね。ある意味、この問題は普遍ということでもあるのかもですね…。よい記事を書き残していただいてありがとうございます。
そうです。
二年前ですが、突然ばずって。
驚きました。
コメントありがとうございます。
はいくにも共感しました。
無気力にもなりますよね。
当時彼女が戦っていたものの重さや、わたしに届けてれたものの重さを感じます。