マサキチトセ氏本人への批判《エロくない性の話》への批判続き

実は、批判のブログを書く前に、DMで二回にわたって対話をした。

今では、DMを選んだことを後悔している。信頼していたから、DMにしたけれど、DMのやり取りに問題があった。わたしは、公開した状況でやり取りするべきだったと後悔している。しかし、わたしは、あのとき、まだ、彼を信頼していた。だから、気を使って、DMで事前に会話をしたり、確認をしたりしたかった。

しかし、それは裏目に出た。

たとえば、彼は、ご理解くださいと繰り返した。

これは問題だ。差別を受けた側がなぜ理解を求められるのか。そこに、力の非対称性がある。

あの番組で起きたことは、「差別」だ。フランス語を習おうとして女性の心得を学ばされたことは「差別ではない」と示し続けたことが、差別である。

「マサキチトセの」と冠がかかっていて、企画者も、司会者も、ゲストの人選をしたのも、マサキチトセ氏なのだから、全責任はマサキチトセにある。

わたしがどのように何を理解しようと、「差別を中断することなく番組を続行することを決めた」のは、マサキチトセ氏である以上、番組内で差別が起きたはマサキチトセ氏の責任ということになる。

わたしがいかに「ご理解」しても、現実に、あの番組が差別を垂れ流したことは変わらない。

「なにもしなかったわけじゃない」と言いたければ言うのは自由だけど、はっきりいって、わたしは単に話題を変えたようにしか理解できなかった。

「差別をやめろ」とゲストに言うか、それでもやめなかったら、ゲストを外して番組を続けるか、一度番組を閉じるという選択肢もあった。

だが、彼はそのいずれもしなかった。無作為の責任がある。

また、傷ついた側に「ご理解」を求めるのは、結局「傷ついた側」に責任を求めることと同義だ。わたしの理解が足りないから、わたしが差別と感じているみたいだからだ。

DMでは、中立的な言葉遣いをしていたけれど、彼は中立ではない。番組の主催者なのだから。(もし、マサキ氏が訂正を求められるのならば、わたしはDMを全部公開してもかまわない)彼は、友人だから話をコントロールしたわけじゃないとおっしゃったが、彼はむしろ、話をコントロールするべきだった。

また、わたしがブログを書くことを「ありがたい」と言った。これにはいろんな意見があるだろう。一瞬、わたしは寛容だからそう言ってくれるのだと思った。

しかし、その後、考えが変わった。わたしが矢面に立って、どうして、考察するのかを考えれば、「ありがたい」というのは間違っている。ありがたい、という言い方を批判しているのではない。彼の心構えの問題だ。彼は、「ありがたい」という言い方の前後に様々な留保をつけた。だから、ありがたい、という言葉を抜き出すには問題があるかもしれない。だが、その留保のつけ方にこそ、問題を感じる。

本来なら、彼自身が書くべきことだ。彼がシス男性だから、トランス女性について、批判しにくいというのは言い訳にならない。自分だけの意見だとバイアスがかかってしまうというのも言い訳にならない。

属性抜きに「差別を行った」ら、その言動そのものについて、批判することはできる。もし、できないのだったら、批判できない相手をゲストに呼んだことが問題だ。

延べ、視聴者が250人いた中で、それはおかしいと声をあげたのは、わたしと、もう一人の実体験を語った人だけだ。それもいびつな状況だ。

それを是正できる立場にいたのは、マサキチトセ氏しかいない。彼は、自分の責任を透明化している。

彼が、番組の内容に責任を持つ立場でなかったら、だれも責任を取らない。そんな状況で、差別について語るべきではない。

差別が番組で垂れ流されて、それを止められないのなら、それは、危険な番組だ。

LGBTについての差別と、女性についての差別。

どちらも差別なのだから、女性についての差別も、「差別をやめろ」というだけでよかった、それを怠ったのだから、きわめて遺憾であるとしかいいようがない。

c71の著書

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マサキチトセ氏本人への批判《エロくない性の話》への批判続き」への2件のフィードバック

  1. 最近学んだというか諦めた事ですが、多数派は「コイツ話にならんな」と判断すると、まともに相手をしなくなるとの事です。
    そこで発達障害者は納得がいくまで相手を追求するので、多数派のまともな人に内心小馬鹿にされているから増長して好き放題している人達に「しつこい!」扱いをされます。
    何せ相手はモラルの無かったりおかしいから多数派定型達にお手上げ野放しにされているような人です。
    おかしな事におかしいと言った発達障害者の方が逆ギレされたり反撃されたり根回しされたりするとの事。

    私がコニーさんみたいに職場や学校のおかしさや不正を告発するたびに、「ザコは相手にしなくていいんですよ。」「おかしな人間に貴方の時間を割くのは勿体ない。」「そんな変な人の事を考えて、貴方が体調を悪くするのはバカらしいでしょう。」と私を心配する定型さん達に何度も言われました。
    逆に、世の中には「自分は安全な所に居たいけど、アイツの鼻は明かしたい。」という方もいます。
    そういう人間は、正義感が強くて弁の立つ発達障害を煽ったり操作したりして、自分が潰したい相手にぶつけようとします。

    私はラジオを聞いていないし、コニーさん側の意見しか知りません。
    マサキ氏とかやか氏とか全く知らない人だし正直どうでもいいです。
    コニーさんが本件で煽られたり操作されたのではなく、御自分の意思で告発なさっているのもわかります。
    ただ、コニーさんが「やっぱりネットリンチをする人だ。」とレッテル貼りされないかが心配です。

    もしかしたらDMでお話合いをなさっているのかもしれませんが、
    ・社会的に死んで詫びて欲しいのか
    ・ラジオを止めて欲しいのか
    ・ラジオ内で謝罪すればいいのか
    ・ラジオ内でこの件について徹底討論し、傷ついた女性達との共通認識をAtFやシス男性の方にもって欲しいのか
    ・傷ついた方々に一人一人謝罪文を送って誠意を示してほしいのか
    他にも色々あるでしょうが、どれが求められている対応なのか、相手は知りたいのではないでしょうか?

    よく分かっていない人間が、偉そうにすみません。
    ただ、コニーさんやコニーさんと同じ辛さを感じた女性達が、配慮の足りない方々によって苦しむのは悲しいです。

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