軽トラさんちゅー問題

軽トラさんとちゅーするのやだ。
もうやだ。やだになった。

なんでかというと、軽トラさんとの今の関係が楽しすぎて、これが壊れるのがやだ。
肉欲の虜になってしまったら、こんなにほんわりした関係でいられないんじゃないのか?
今の、冷静と情熱の間みたいなぼんやりした関係がいいんじゃないのか。読んでない。

軽トラさんとチューすること自体が嫌なわけじゃない。全然やぶさかでもない。
でも、なんか、超恥ずかしい。軽トラさん、超ピュア(めんどくさい)なんだもん、きゃっきゃ。

他の部分が大人なのになあ。
そして、わたしに趣味を盛んに聞いていたのは、デート中に眠いと言う→だから話題がつまらないのではないか→趣味を聞くという流れだったという疑惑が、マッサージ屋さんから提案されて受理した。

チューするかしないかで、向こうにはもはやそういう気がないのではないか、という話も出たが会議の結果却下された。

本当は、いろいろ考えているんだけど、全部ボール!にしてしまっていて、全然打っていかないわたしもいるのではないかと。

それなりに、意識して、段取りや戦略を考えているはずだという発議が発生した。

例えば、家に来たら、チューくらい手を出せるかもしれないと考えていたから、褒めようと思って、「痩せたんじゃない?」と言ったところを、
「ハア?なにいっちゃってるの?一ミリも痩せてないよ、どこみていっちゃってるの?ありのままだよ?ありのままを見れば太ってるってわかってるよね?」
といって、封じてしまった。
そのあと、「ぽっちゃり、可愛いと思うよ」との言葉も、「あと二十キロ痩せない限りぽっちゃりとは認めない、今はぽっちゃりオーバーだ!」と主張した。
その後も、夜景を見ようとしたり、したが、悪気はなく無視した。

そして、眼鏡をしてほしいと言われ、眼鏡をして、可愛いと言われたが、怒っていたので甘い雰囲気にならなかった。

その後、「終電は?大丈夫?」と言ったことが、マッサージ屋さんによると「追い出されたと感じ、肩を落として帰ったことだろう」とのことだった。言われてみるとそうだった。

奥さんによると、日曜日のデートの約束の時間を、十二時から十時にしたのも「早く会いたいからに決まってるじゃーん。かわいいー」とのことだった。
わたしは単に「早起きな人だ」と思っていたと伝えると、「それもあるし、十二時からだと、仕事やってからだと間に合わないから時間を持て余すんだよ」とのこだった。

十時からデートしたら絶対三時に昼寝しないと持たないよ。
眠くなるよ。ああ無理無理。
と、マッサージ屋さんと盛り上がった。朝はゆっくり寝たい。

しかし、軽トラさんは元気なので、そうはいかないのだった。
趣味も向こうはアウトドアで、わたしはインドアだから、趣味が言いづらい。インドアだと同じ趣味でも派閥があるから、下手なことを言えないし、ライトな感じなのかディープな感じで言えばいいのか、どうして知りたいのかによって言うことも変わるしな。

軽トラさんが、わたしが勉強できることを堂々というのに、難色を示すのは、結婚を視野に入れているからではないかと、奥さんが言った。
夫婦になるとセットで見られるから、ひとのいるところで、そういう態度を取ってほしくないということなのではないかと。あと、勉強のことを何度も言うのはコンプレックスあって、単にできないんじゃなくて、やりたくてもできなかったから、そこがひっかるのかもね、とのことだった。

でも、わたしは変えられないし、わたしなりに、工夫して来た結果だから、それこそありのままのわたしを受け入れてもらえないと困ると思う。

軽トラさんは結婚を意識しているかなあ。マッサージ屋さんに言わせると、絶対している、だから身長なんだと思うし、そういうところは評価できるし、手順も上品な感じと言っていた。
軽トラさんは、友だちがみんな結婚して、遊んでくれる人がいなくてさみしいと言っていたから、結婚願望強そうだ。もし、軽トラさんがそう思ってくれているなら、わたしもやぶさかではないけれど、なにしろパニック障害ってひとをぎょっとさせるし、疲れさせるし…。
でも、元気が有り余っている軽トラさんだったら、わたしがパニックになったり、当たり散らしても、体力で受け流してくれそうだから、意外とうまくいくかもしれない。
今日は、マッサージ屋さんで、三時間も恋話をしてしまった。

それにしても、軽トラさんは体も丈夫だし頭もいいし、仕事もちゃんとしているし、わたしなんかと付き合わなくても、もっと元気で健やかで美しくて痩せていて、きちんとした仕事に就いている女のひとがいいんじゃないかなと思う。
でも、それを言ったら、マッサージ屋さんは、意外と、そういうひとは面倒見たいんだよー、といって笑っていた。

軽トラさんもちゅーするための段取り練ってるのかなあ。
一生無理そうな気もするなあ。それはそれで、いいなあ。
ちゅーしないで、この関係も、ロマンチックな気がする。
マッサージ屋さんは、もう、しきっちゃえ、といっていたけれど、二番目のおかあさんは勢いで焦るなと言っていたし、肉欲にとらわれたら、それだけになってしまって、目が曇るし、セックス以外に楽しいことがたくさんあって、それで満足しているから、あとでもいいかな、と思う。

マッサージ屋さんは、わたしも軽トラさんも変なひとじゃなくて、普通の感じで、うまくいっている方向で、小さな波風が立っているから、すごく話が面白いと言ってくれた。
毎回、どうなるんだろう?と思って、話を聞くのが楽しみだと言ってくれた。

今日は、わたしは、かなり怒っていたらしくて、頭がとても凝っていたそうだ。たしかに、マッサージが終わったら、イライラしていたことや怒っていたことがどうでもよくなって、忘れてしまっていた。

マッサージに行く前には、悲しかったし、へこんでいたし、怒っていたけれど、帰るときにはすっきりして楽しかったから良かった。

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