論理的な男性はなぜ、環境要因や歴史的背景を無視するのか

性別で劣っているとか劣っていないとか話すと、「一般人レベルでは性差はない」という人がいるんだけどさ、視野狭窄にすぎませんかね。

どーして、一般人限定なのか。

今の時代、就職でも、入試でも、下駄はかせられてるのは、男性だ。
男性は知らないかもしれないけど、成績だけで単純に決めちゃうと、男性半分残らないんだよ。半々にするためには、女性を減らして、男性に下駄はかせないとだめなんだよね。

これって、社会的損失だし、個人レベルでの機会損失だし、経済的損失でもある、大問題じゃないですか!

ほら、男性の大好きな「経済的損失」が起きてますよ!是正しなきゃ!

どうして、男性が知らないかって言うと、ほら、男性は繊細だから、暗黙のうちに、表沙汰にならないようにしないといけないんじゃないですかね…。そういうことが、行われてること、知らないから、安心してられるんじゃないかな。男性に知られないように、そういうこと、起きてるんだよ。
でも、女性は知らされてるのだ。

(補足すると学校の説明会などでそういう話が出るんですが、説明会に付き添うのが、お母様の場合が多いからよけい知らないのかな、男性は……あんまり子育ての主役じゃないから……)

女性は、未だに、「大学いくなら家から通える範囲で」とか言われちゃう時代ってのもあるし。

女性議員の割合を、四分の一に上げる、って話出たとき(外国だっけ)「逆差別だ!」とか「女性優遇だ!」とか「男性差別だ!」とかそういうの、言ってた人、差別自体に敏感だったら、これにも敏感になってほしいものですね。

単に、成績って一側面に過ぎないから、性別の優劣の話にはならないけど、成績で決めます、って場面で、男性に下駄はかせてるんだよ。しかも、男性は、プライド高くて繊細だから、その事実を知りたいと思わないからか、知りにいかないんだよね。もちろん、公然としているわけじゃないから、どこでやってるとか、例示はできないんだけどさ。調べればそういうはなしごろごろ出てくるよ。わたしは、他の人に説明したいわけじゃないから、証拠、ださないけどね…。

性差、ないどころか、成績て分野に限れば、女性の方が優秀なんだよね…。
そんで、昔は女は学者に向かないと言われてたり、生理が来たらバカになる、って言われてたりしてたんですよ。そういう時代背景があり、その時代に育った親が子育てしたら、勉強する環境は、男性よりも悪くなると思うんですよ。そして、女性が学者を目指したときに、入っていかないといけないのは、まさに男社会なわけで、そこで認められるのは容易なことじゃないわけ。男性に下駄はかせてるという意識すらないくらいなところに入っていくわけ。
男性が作った構造の中で、男性の考えたルールで、男性の考えた問題を解く能力が、女性の方が高いんですよ。勉強に関してはね。
でも、その勉強ですら、男性の方が下駄、はかせられて、女性は正当に評価されないっていう。
つらいはなし。
がんばっても報われないわ。

男性が作ったルールだってだけで、不利な状況で(だって、男性にとって有利な特質を測るための試験でしょ)、男性よりも優秀なのに、その競争自体が、公平に行われないんだよ。
そして、その不公平さを知らない男性が、「一般人レベルでは、性差ないんじゃないですか」みたいなことをイノセンスに言うわけ。
絶望だよ…。
女性の方が優秀なんだよ。男性の得意な分野ですら。でも、男性の得意な分野にはいかせてもらえないわけ。

だから、今までは、そして、今のところ、日本では、女性の学者の数が少ないんだけど、これは、性差によるものじゃなくて、日本の社会の未熟さを表しているのだ。

男性は、論理的だと標榜しているのだから、ぜひ、視野狭窄にならず、環境要因や、歴史的背景、先進国の女性の権利に対する取り組みなど、情報を取り入れていってほしいですね。
論理的ならば、その情報を結び合わせて、合理的な答えにたどり着けるはずだと思います。
わたしは、男性を信じてる!

参考
論理性は必ずしも正しい答えを導かない。


ここからつながっています。

続きc71.hatenablog.com

c71の著書

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論理的な男性はなぜ、環境要因や歴史的背景を無視するのか」への8件のフィードバック

  1. 教育に携わっていてしかも公立の学校ではない場所であればそのあたり当然ですよね(成績の件
    そうか、c71さんは男性を信じてらっしゃるんですね。
    男性が本当に論理的であれば話せば判るはずだと。だからこれだけのエネルギーを
    労してずっと書き続け表現し続け相手し続けられるんですね。
    私は男はそういうものだと諦めています。
    つらいことが多すぎると思っております。
    いつも読ませていただいております。
    巧く言えませんが応援しております。

  2. そうそう、そうなんですよね…。
    当然のレベル。誰もが知っている。
    しかし、男性は知らないのかなんなのか。
    全然表沙汰にならないし、公表されないのは不思議でし方がないんですけど。
    ああ、話せばわかるとは思ってるのかもしれませんね。言われて気づきました。
    ミサンドリーだと思ってたけど、けっこう親切なんですね。教育者だから?笑
    つらいこと、多すぎますね。
    わたしは、女の人の味方だから、ちょっとでも気持ちを楽にしたり、言語化の役に立てたら良いなと思ってるんですよ。
    基本的に、女の人の気持ちを楽にするために書きたいんですよね。自分のためでもあるんだけど、公共の役に立ちたいんです。
    応援されるのも読まれるのも嬉しいです。
    感想って普通の人には、書くの難しいと、この前教えてもらったので、感想がより嬉しくなった最近です。

  3. こんばんわ。
    女性の方が成績がいいって事実は初めて知りました…。
    自分が男性だからなのか、こういう問題について真剣に考えたこともなかったです。(無意識に見て見ぬ振りをしていたかもしれません)
    ですので、本来はなんにも言えないんですが、能力があるのに発揮できないのは悔しいだろうなってことは強く思います。
    やはりこの問題が難しいのは、それぞれが、女性と男性どちらか一方に属するということですね。
    (例外もありますが)
    僕もやはり基本は男性として聞いてしまっているはずなので、なんとも言えません…。

  4. こんばんは。
    それはショックなことだったと思います。
    こういう受け取り方をされるのは、ショックな中で、とても誠実な態度ですし、今まで気づかなかったことを責める気持ちも全然ないです。
    でも、もし、気に留めてくださるだけでも、能力をフェアに発揮できる世界に近づくんではないのかなと思います。

  5. 補足すると、単に成績だけで決めると、男女比が崩れるので、公立以外の学校は説明会などで、はっきり話すくらい公然としたことですね…。就職の試験でもそうみたいです。同じくらいの成績の男女、じゃなくて、女性の方が成績が良くても、男性を採る、ってなってるみたいです。

  6. 目から鱗が落ちました。
    というのも、私も教育関係に出入りする仕事をしているので、学校では「成績順で合格させると女子ばっかりになってしまう」、企業では「優秀な人を採用すると女性ばっかりになる」という話はめっちゃ当たり前に聞きます。それなのに、私自身も(日頃からフェミニズム思想に触れているのに)「だから仕方なく男性を優遇して合格(採用)してます」という、半ばあきらめのような担当者の言葉に「そうですか、仕方ないですね」と当たり前に同調してしまっていたからです。その結果、合格者数も採用者数も男の方が多くなっていて、それが男性中心社会を維持する力になっているというのに。今あるものは維持すべき、というバイアスを、知らず知らずに自分にかけていたことに気づきました。男性に下駄を履かせることで、より厳しい闘いに勝ち残った女性はより先鋭化した優秀な人ばかり(容姿も兼ね備えている場合が多い)になり、そこに負荷が過剰にかかり、組織が歪むのに。
    小さい企業の中には、たまに開き直って(?)優秀な人を順番に採用して、結果的に女性ばかりになっている組織もありますが(その場合もトップは男性の場合が多いけど…)、どう考えてもそういう組織の方がうまくいってる印象です。女性ばかりだと業務の本質に関係のない社会的行動が淘汰されて効率が上がるんですよね。
    だらだらと失礼しました。いつも楽しみに拝読しています。

  7. また、中高一貫の男子校では、思春期を男子ばかりで過ごすメリットとして「女子と隔絶した環境でのびのびと男子の能力を伸ばす」ことを挙げているのも普通に聞きます。優秀な女子と一緒にいると男子は萎縮してしまうから、のびのびと才能を伸ばせない、のだそうです。

  8. 興味深いコメントをありがとうございます。
    普通の感想が少ないので、めっちゃ貴重でした。

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