生徒さんが、「志望校を決めたのに、滑り止めも受けたらって言ったから悲しかった」というので、どういうことか聞いたら、
「それに向かってがんばれ、受かると信じているから」と言ってほしかった、ということだった。
わたしもそれはできていなかったので、そうかあ、と感心して聞いた。
気持ちに沿って、時間をかけて、認めないと、ダメで、ショートカットしてしまうと、やる気って出ないんだなと思った。
些細なことのようだけど大事なことだ。
役割の違いで、親御さんがそれをするのは難しい。親御さんというのは瞬時の判断でものを言ったり心配したりする役割があるから。
本当に心配しているんだし。
わたしはといえば、お金をもらって、生徒に寄り添う仕事だから、それをしないといけないんだなあと思った。
だから、「じゃあ、わたしも悪かったよ。わたし、これからあなたのこと、絶対受かるって信じてるから、それに向かって一緒に頑張ろう」といった。
このことは、なんにでも言えて、どうしても先回りしてしまいがちだけど、一回立ち止まって、相手の気持ちに沿うことが必要なんだなと思った。受け止めてから、信じてから、それから次にどうすればいいのか、が来るんだって。
心配しすぎて、相手の気持ちを無視したらいけないって、学んだ。
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