わたしは空っぽな人間だ。
わたしの中にはわたししかいない。
好きなものもない。
自分のことしか考えない人間だ。
人のことを考える時には、どこか、利己的なところがある。
親切に優しくしたいけれど、いつだって、できる範囲だ。
なぜ表現するのか答えられない。
わたしには家族がいないので、クラウドお母さんみたいなものがほしいのだと思う。
ネットには、嫌な人も素敵な人もいて、ブログを書いていると、わたしを気に入った人が私にコンタクトを取ってくれる。
わたしの孤独はわたしにしかいやせないことを知っている。
孤独はわたしを殺さない。
家族や、ひとや、うざったさは、わたしを殺すことがある。
別に死んでもいいのだけれど、幸せになりたいという目標があるので、殺されたくない。殺されるのもその過程が面倒だ。
孤独は我慢できる。ネットもあるし、嗜好品もある。退屈はわたしを殺さない。仕事とお金がありさえすれば、食べられるし、食べていたら心がどうであれ死なない。
わたしは、人と別の人間だ。わたしはどうありたいかなんて、考えていないけれど、考えれば考えるほど、ひととの違いが浮き彫りになるので、孤独になるだろうということを、友達と話した。
孤独は最も自由だ。わたしがひとと別の人間だから。
わたしはわがままで心の狭い人間だから、気の合う人としか話さない。気が合わなかったら、二回は会わない。
わたしはわずらしいことに耐えられない。すぐ眠たくなってしまう。
わたしは自分の体調がとても大事だから、そして、体力がないので、人の煩わしさに自分を殺せない。
人のことを簡単に嫌いになる。簡単に好きにもなる。軽い。
自由になることを考えている。
わたしは感情のままに動くが、感情はわたしをだますので、感情に引きずられるのも不自由だ。
薬はわたしのアップダウンや不安、恐怖を抑えてくれる。
普通の人間らしくいさせてくれる。道具だ。それがあるから、今はだいぶ生活のクオリティもあがった。
これ以上は望めないだろう。望んだ先が見えない。今はそれでいいのかもしれない。
毎年、変化があって、少しずつ良くなっている。働きすぎて、疲れているのかもしれない。
仕事はわたしの孤独を埋めるから、依存しているのかもしれない。
依存して生き延びるならそれでいい。
だから、希望を持ちたい。
なぜ、表現するのか、考えてみるけれど答えがない。
空っぽだから。
世界には美しいもの、素晴らしいもの、醜いものがたくさんあって、それを知りたいという気持ちが、わたしを生かしている。
人と人とつながる最後の線が、ネットなんだろう。
c71.stores.jp
このネットショップで、売っている紺という小説とエッセイの本のレビューを書いてもらいました。
c71さんが文フリで出品された小説『紺』
彼女のブログの文章で「間違い無い!」と確信した私は通販で取り寄せて拝読致しました
間違いありませんでした……
とても素晴らしい作品でした
何度も読み返しております pic.twitter.com/8yV4utQB5R
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
『紺』c71さん著
この作品はパートナーの男性にDV被害を受けていた女性が,自分を縛り付けていたモノから離れようともがき,恐る恐る,でも少しずつ,“自分”“自由”“世間,そして世界”に確かな実感を取り戻して行く課程が描かれています pic.twitter.com/2D4tOa0RgX
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
4つのストーリーで構成されており,それぞれ単独で読んでも勿論素晴らしいのですが,コレを(明言はされておりませんが)“同じ1人の女性が主人公”だとして読むと,その主人公の女性の“自分の感覚”を取り戻してゆく課程のひとつひとつの切実さが,読む者の心の柔いところにつよく訴えかけてきます
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
余り内容に触れたり,多数ある素晴らしい描写を引用する事はネタバレになりますので控えたいのですが,“逃げ出す時や逃げ出した直後のこわばった感覚”→“少し落ち着きかけた頃に感じる外の世界”→“自活と交流によって芽生えた自信”→“時々揺り戻される不安感とソレを拭い去るモノ達の獲得”
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
それらの描写の的確さ美しさは本当に秀逸で,彼女(等?)を抱き締めたくなる程に愛おしく,「辛かったね」とナデナデして温かい飲み物を振る舞いたくなるような(飲食は本当に人間を温めると思う),優しくもどかしい気持ちになるのです
そして解放の課程に沿って文体が微妙に変化するように感じます
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
コレは読む方の私が感じただけの事かもしれないのですが,逃げ出した直後は“薄いフィルターが掛かったような世界”を感じさせる文体のような気がするのです
少し遠い
画面を通してのようにしか周りを感じられない主人公の状態を良く表しているように感じたのです
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
長々とレビューさせて頂きましたが,本当に一読の価値があると思います!
読み終わった頃には何だか自分さえもこの主人公から力を貰った気持ちになれます
是非に!
TL埋め尽くす暑苦しい思いをぶつけたツイート失礼致しました(笑)!!!
— 藤生 環 (@yuqui_tama) 2016, 1月 10
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