田房永子さんの「母がしんどい」とわたし

http://mudani.seesaa.net/ むだにびっくり

「母がしんどい」の内容は、ちょっと変わったお母さんと、その娘の話です。
なんでか苦しくて仕方がないけど、どうしてなのかわからない。
いや、わかる。
そんなお話です。

わたしは、田房さんと文学フリマで知り合いました。
わたしが彼女の同人誌を買ったら、わたしのも買ってもらえました。なんていい人なんだ。

わたしは彼女の大ファンで、同人誌も買いましたし、「母がしんどい」も買いました。

そのころわたしは、母のことが大好きでした。でも、母がしんどくて、ずっと死のうと思ってました。成人してからも、母の家から出て行けなかったのです。
もったいないことしたなあ。

母以外に原因を求めようとして、男性嫌いになったり、世の中が憎くなったり、本当の原因である母を原点にしてぐるぐる回っていた感じがありました。

わたしは、けがの功名で、犯罪にあったことで、母親と縁を切ることができました。
一生会わなくていいと思います。

夏頃に、「母がしんどい」を買って読んで、ともすれば、「帰ってあげた方が良いかも」と思った自分を戒めました。

わたしもブラジャーを買ってもらえなかった思い出があります。

「母がしんどい」が果たした役割は、わたしの中で大きいです。
わたしは、「えいこちゃん」と違って、一緒にいる間、「母がへんだ」ということに気づきませんでした。
「母がへんなんですよー」と反笑いして「ちょっと自慢」するような感じ。
周りからは当然変だと言われました。
それで、友達も減ったり、恋人が離れて行ったりしました。
だって、わたしといると思っていたのに、わたしは母親を背負っているのですから、気持ち悪いのは当然でしょう!

田房さんと違うのは、逃げる努力をしていなかったことです。

わたしは「働くな」と言われたことがあります。
それで、その通りにしました。
なんて、馬鹿だったのでしょう。

働くようになってからも、母との密着は止まりませんでした。
なぜか、毎週末帰省し、いくら節約してもお金が貯まらないと不思議に思いました。
母は私の家に、三組もの布団を送りつけ「わたしが泊まるときはこの布団で」と言いました。
わたしは泣きました。

そんなこんなで、母と別れるためには、わたしは死ぬ方が楽だと思い詰めていました。

本当はそうじゃなかったのです。
わたしは犯罪にあって、緊急病院に入院し、その後母と縁を切ることができました。
仕事も辞めることになったけれど、縁が切れて本当に良かったです。
神様がいるとしたら、本当に感謝したいです。
二度と会いたくないです。

でも、その反面、弱ると、会いに行きそうな自分がいます。
そういうとき、ほかの人の体験を読むと気持ちがすーっと落ち着きます。
だから、母がしんどいは、本当にタイムリーでした。

田房さんと、これからもご縁がありますように!

c71の著書

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