個人相手の教え方

塾で教えているやり方は、

まず、参考書の選び方を教えて、
それを使うやり方を教えて、
丸をしてあげて、
間違え方の傾向を把握して、
アドバイスする。

そして、自分で勉強のペースを決められなかったり、モチベーションの管理ができない子には、どのくらいのペース配分でやるのかメニューを組む。
それから、弱い分野に力を入れるか、得意な分野を伸ばすのか方針を決定する。

参考書は何でも良いんだけど、美的感覚にマッチするものを勧めている。紙の感じが好きでめくりやすいとか、文字の大きさや色合いが見やすいとかそういうところで使いやすさが決まると思っている。使わないと勉強できないので、使いやすいのが前提だから、それを伝える。
使い方は、問題集に書き込まない。何度もできるようにする。でも、教科書に書き込んだり、重要ポイントだとか一度間違えたところは、書き込んでも良いよ、と教える。
それから、五分考えてわからない問題は、知らないから解けないので、時間の無駄だから飛ばそう、と教える。それから、解説を読んで、納得すればそれで良いよ、と教える。

間違え方のポイントは自分ではわからないらしいので、そこを分析してわからないところがどこか限定してから教える。そうすると、すぐ点数が伸びるので、楽だ。丸をする、というのも、相手は子どもなので喜ぶ。モチベーションが上がる。

あとは、となりでついていて、飽き足り眠くなったりしたら話しかけたり、小話をしたりして興味を持ってもらったり信頼してもらったりして、質問しやすい環境を作る。

それから、運動もそうだと思うけどメニュー決めというのが、意外と大事な役割だと知った。
そんなの自分で勉強すれば良いじゃんと思っていたのだけど、自分がどのくらいのペースで勉強すれば良いのかわからない生徒さんは意外と多い。
できないのか、と嘆くよりもメニューを決めた方が現実的なので、一日にするページ数や範囲だとか、もっと丁寧にすると一日あたりのスケジュールも毎回決めて、毎回チェックする。そうすると、疑問点が純粋になってから授業に来るので、説明が楽だ。

暗記の仕方も、教える。
一度答えを見ながらかいて、それから、見ないで答えをノートに書いて、間違えたところを青いペンで書いてから、それを三回繰り返すと世界史は覚えるよとか、そういう話をする。

わたしは世界史も日本史も不得意だし生物もよくわからないけど、それでも教えられるのはそういうわけだ。

今、わたしは数学と物理と化学を中心に教えているけれど、生物も英語も勉強できるようになったら教えてみたい。

たとえば、ベクトルが苦手な子には、ベクトルは図形をいちいち書くのは、たいへんだから、方程式に概念を昇華して、便利にしたものだから、公式使ったら楽だ、とか、成分が二つあって、平面に描かれる図だから、二次方程式の概念の拡張だとか言う話をする。概念が理解できないで、詰まっている子はとても多いから、概念の話をする。すると、具体的な問題の、個別の難しいところを教えなくても自分で解説を読む力が育つから、できるようになって、わたしも楽ができる。

こういうやり方をすれば、わたしの独自性も出るし、まあまあうまくやっていけるから良いと思った。
自分の特性を生かすとこういう授業になる。わたしは全体の構造を見るのが得意だから、そういう話になる。

c71の著書

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個人相手の教え方」への2件のフィードバック

  1. 「5分考えてわからなければ飛ばす」というのがとても参考になりました。仕事に活かしたいと思います。

  2. コメントありがとうございます。
    五分考えてわからない問題は知らないのだと思うので、知ってから解き直すと良いと思います。
    参考になったようで幸いです。

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