お金で自己肯定感を買う

t.co
このエントリすごく面白かったです。
わたしなりに要約すると、自意識過剰って、外側からしか見ていないし自分のことも外側しか見ていない。
だから、周りが敵だらけに感じる。内面に目を向けてない、って話で、わたしは内面てなんで必要か不思議だったから、こういう風に説明されると分かると思った。

わたしは定期的に「すごい人」「普通の人」になりたいと思うときがある。
なるのだけど、「すごい人」「普通の人」って像が、だいたい同じで、しかも、なんだか漠然としているのだった。

わたしがすごいと思って尊敬する人を目指したい、とかじゃなくて、断片的に「この人は正社員だ…」「この人は自営業だ…」「この人は一流企業だ…」「住んでいるところがおしゃれだ」みたいな感じでほんと浅いんですよね。
浅いし、「正社員だけど残業がサービスらしい」「自営業だから苦労もしている」「一流企業だからプレッシャーもある」などの裏、内面に目がいかない。いかないで、ただ、うらやましがってる。表面だけ、良いところだけ見て闇雲にうらやましがっている。

自分がすごいと思う人がすごいってことなんだよ、と教えてもらって、そっか!と思った。
で、わたしは自分の軸があまりないなと思った。

女の人は、自己肯定感をお金で買っている。
それで、優しくされたり、ちやほやされたりして、「やっぱりわたしは、大事にされる価値があるんだ」って噛み締めて、また厳しい生活に戻る。
お金を払って褒められても、それに対して、卑屈にならない。
男の人はそういうの、「バカ」みたいに思うかもしれないけど、男の人はお金で買った自己肯定感を「嘘」みたいに思う。それでいて、お金で褒め言葉を買っても、「嘘」だと思うのに、「褒めたんだからセックスしろ」に変わる率が高いみたいに思う。

塾で働いていると、子どもに自己肯定感が育つためにいろいろな工夫を凝らす。
わたしはそういうの、魔法を使うつもりでやっている。
理屈じゃないし、合理的な話でもない。みんな相性って言葉、当たり前のように使うけど、非科学的でしょう。
そういうの、相性をある程度チューニングして、心に言葉が届くように調節して、子どもの悲しくなった心とか、自分はダメだと思う心とかをねじ伏せて、「できる」「わかる」「すごい」「大事な存在」っていうのを伝える。もう、力技で。勢いとか念力とか祈るとかそういうレベルで。

精神力を使う。

生徒は、わたしがお金をもらっているから、そういうのするって、ちゃんとわきまえている。でも、わたしが言うことが嘘だとも思ってない。本心だと思ってる。それで、自己肯定感をチャージして、また戦場みたいな学校へ戻っていく。

自己肯定感をチャージすると、いろいろなことが腑に落ちたり分かりやすくなる余裕が持てる。塾に意義があるとしたら、わからないところを教えるっていうところが最初にあるとしたら、最終的には生きる力を身につけさせるってところがあって、その途中に、自己肯定感をつける、卑屈にさせない、ってところが来る。

思うような志望校に行けない場合、自分がダメだったから、って思わせない。
そういう筋道を立てて、それから、最後に逆転できるよって、そういう未来を示す。それで、あなたなら、必ずたどり着ける、応援する、わたしも全力を尽くす、みんなで頑張れば必ず出来る、未来は分からないし約束できないけど、あなたにはできる。
志望校で人生が変わったりしない。自分で切り開ける、っていう気持ちを念じる。言う。
言っても、念じてないと、心に入らないし、自己肯定感が低いと、「嘘」だと思って、「でもダメ」ってなるから、そういうのが入る土壌作りからする。

こういうのは、魔法だと思う。魔法使ってると思う。そして、「おかあさん」「おとうさん」も自己肯定感が少ないと子どもにダメ出しばっかりするから、そのケアもするようにする。というか、子どもに自己肯定感が育つと、おかあさん、おとうさんも余裕ができて、ちょっと自己肯定感育つ。

こういうことをすると、わたしの精神力がなくなる。
それでどうするかというと、自己肯定感を買いに、チャージしに、マッサージに行く。
自己肯定感がすり減ると体調が悪くなって、疲れちゃって、勉強を教えるていう、最低限度のことしか出来なくなる。
わたしの弱い面を見せることで、かえって子どもが良くなる場合もあるんだけど、できれば良い状態を見せたいから、お金払う。
お金稼ぐためにお金使う。

こういうことしてたら、内面が大事だと思うようになる。

それでも、まだ、わたしは、外から見て、「すごい人」みたいになりたいと、ふわっとした気持ちになって、焦ったりする。
だけど、それも、お金が入ってくるとまぎれるから、お金も魔法みたいだと思う。
お金あると、自信がつく。稼げたり評価されたりすると嬉しい。
のめり込む人がいるのも分かる。
そして、仕事以外の場所も作っとかないとヤバいってのも思う。

内面、なんで必要かと言うと、外側ピカピカに磨くために、もいるし、外側がピカピがじゃなくても幸せな気分になって、また頑張ろうと思うためにいる。
そして、誰かの気持ちを動かして、誰かの能力を伸ばすためにもいる。
それがわたしの仕事だから、内面は大事。
内面を育てないと、子どもの勉強ができるようにならない、って経験をしているうち、わたしも育って来たなと思う。心。

c71の著書

スポンサーリンク
広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください