萌えとは何か

わたしは、オタクの歴史とか萌えの歴史とか、いわゆる非モテ界隈のブログもけっこう追ってました。本田透も二冊買って読んだんですよ。

なぜ、そうしたか、というと、わたしに近づいてくる人々が、鉄オタであったり、音ゲー、ラノベゲーム、泣きゲー、エロゲーをたしなんでいたり、駕籠真太郎をはじめとするエログロ漫画をずらっと本棚に並べている人であったり、SFオタクであったりしたからんですよね。延々とハルヒの話をする人とかね。

わたし自身は、オタクではなく、オタクだと言われたこともなかったので、話も合わないし、エログロ漫画とか、師走の翁どう思う(そして手渡してくる)と言われても、ひどいな、という感想しかないわけです。鉄オタに朝五時に撮影に連れていかれても、朝ってすがすがしいなと思うけどさ…。なんか早口でけたたましくしゃべってユーチューブの逆再生をするだけじゃなくて、逆再生したセリフを丸暗記しててそれを映像と同時に言うという人もいたし、家で映画見てたらちょっとずつ止めて解説をする人もいました。

だから、今まさに萌えている人を端から見てどうか、という話をすることはしたいと思います。

萌えるものをみたとき、まず、枕やバッグを抱きしめて、突っ伏して、両手をバンバン振って、机や床や壁や人をたたきながら、「ふうー」「はあー」「ヤバ」「これ…マジ…ヤバ」と言いながら胸を押さえて倒れたりします。で、ぶつかって痛いと「アウチ」と言います。これがわたしの知っているオタクです。そうじゃない人もいると思います。当然。でも、知人だったオタク(本人がオタクって言ってました)はそうしていたんですよね。あと、本当にデュフって言ってました。

それで、ちんちんは立ってないかもしれないけれど、興奮の種類は同じなんだな…、と思いました。本人が自覚しているかどうかは別ですけれど。

こういう風に書くと、「個人の体験だ」と言われ、「ソースがない」と言ってくる人がいるんですけど、個人的な体験の集積がソースなり根拠になります。

学者なり政府なりが「はい、これを調べます、アンケートに答えてください」といって、質問に〇×をつけた結果だけが、根拠になるわけではないです。

例えば、質的な評価をするとき、それは数じゃなくて、「語り」をどう評価するかが問題になりますよね。

それに、まず、誰かが口火を切らなければ、それが存在することさえ、誰も知らないわけです。

オタクの自分語りはたくさん読みました。でも、身近な人がどうであったか、というのは、とても少ないです。例えば、「#ある日突然オタクの夫が亡くなった」のような記録はとても大切なんですが、珍しいと思いました。家族による、「オタク活動の影響」についての記録です。こういうのも、誰かが書かなければ、誰も知ることができません。トラウマ、被害妄想という言葉は、簡単に使っていい言葉じゃないんですけど、どこかで見た言葉ですが、「二度と会わないから、吐き捨てることができる」んだと思うんですよね。そういう人たち相手に誠実でいるのは難しいことです。
性的なものがまったくダメか?というと、そうではないと思うんですね。

日本で言えば、今ならちゃんみな、わたしの世代で言えば、宇多田ヒカル、アメリカで言えば、テイラースウィフト、ガガ、マドンナとか、主体的な女性像を打ち出しているアーティストはたくさんいます。これらの人々も「消費される客体」ではないとは言い切れないわけです。主体的なアーティストとしての側面を持つけれども、消費される部分もあります。

それこそ、「性的」と言えば、「エッチなもの」じゃないものも、含まれますよね。

最近、キズナアイが議論に上がっているので、彼女/彼を例として挙げて話していきます。

キズナアイを批判する人々に対して「じゃあ、胸の大きい、ノースリーブの女性は、性的でダメなのか。フェミニストはおかしい」という人もいました。

なので、今回は、ノースリーブを題材にして、書いていきます。

ノースリーブが必ず規制しなくてはならないという意味ではないので、そこはご了承ください。

というと、「フェミニストがキズナアイのノースリーブをエロいと言っている。だから、フェミニストが女性差別をしている」、と主張する人もいそうですよね。でも、フェミニストの多くは、「キズナアイは、女性差別的な構造を強化する、抑圧する」という文脈で批判しているはずです。

キズナアイを、彼女のファンが全くエロティックな存在として見ていない、というのは難しいんですよね。それはなぜかというと、キズナアイのYouTubeのコメントを見れば、エロいと言っている人や、彼女をネタとしたAVがあると案内している人すらいるからです。女に見えるキャラがいればエロだと思う人間も出るのは仕方がないだろう、と思う人は、結構毒されていると思います。

 


これ本質的には「フェミがオタクのちんこに鍵かけようとしてる」という恐怖(半分誤解含む)に対する防衛機制だよね。射精権を巡る戦い。

2018/10/09 09:58

こういうことなんだと思うんですよね。

c71の著書

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