「なぜ騙されたの?」と聞いてくる人

こういう人はまずデリカシーがないので、これを言われたら、とっとと絶縁することをお勧めする。

または、「こうしたら騙されなかったんじゃないの?そういう考え方だからだmされるんだよ」という人もいる。それも屑だ。

 

騙されたと嘆いている人は騙されたことに気付く聡明さがあった人である。

「なんで騙されたの?」と言ってくる人は、自分も騙されていることに気付いていない場合もとても多い。

ツイーターでも見たが、「自分の思考の死角」になっていることを指摘してくれる人はありがたい。思いやり、親身になる気持ちがある人だったら、見当はずれだとしてもうれしい。

でも、「自分は騙されるようなバカではないが」「自分なら騙されないがあなたは間抜けだから」という言葉を隠して「なんで騙されたの?」と言ってくる人はバカなので相手にしなくていい。

実際、「なんであんなくずな人と結婚したの?」「なんでDVされたの?」「なんでレイプなんてされたの?」と聞いてくる人たちは、自分もマルチやネットワークやねずみ講に騙されていた李、DVに遭っていたり、搾取されていたりしていても、それに気づいていない人が多かった。外から見て不幸でも、自分が「なかったこと」にできればそれでいい人たちだ。

なんで騙されたの?と聞いてきた継母がマルチ系の化粧品ばかり持っており、五十万円の美顔器を買うだけじゃなくて、売るほうもやっていたのは衝撃的だった。「相手がほしがっていないものを売る、というのは、可能性を分けてあげるということなんですよ。いいものを教えてあげている、と思えば、相手のためになるんだ」という講演会にも行っていた。

「なんで騙されたの?」と言われたとき「そもそもお前は騙されていることにも気づいていないじゃないか」と思ったものだが、そういうことは多いらしい。

先日も、十年来の友人が傍若無人で失礼だった。

一年に一度、三時間程度会う関係で、ほとんど手が身でのやり取りだったことと、自分が最も弱っていてさみしい時にできた友達だったので、その人の思いやりのなさ、他人を人間だと思っていない、という点に気付かなかった。

その結果が爆発して、一週間近くたったがストレスが原因で今も咳が止まらない。

でも、その人に何がダメだったのか言ってもたぶん通じない。

跡から思えば、片鱗はあった。気づかなかった自分が憎い。

でも、一番の原因は、言葉を素直にそのまま受け取っていたことだ。

「わたしってすごいの」というようなことを意味することを言われたら「そうか、すごいんだ」と思ってしまう。

行動が伴っていない、言動が首尾一貫しておらず、言っていることが常に矛盾しており、言ったことを忘れて責任を取らない。

でも、言葉を鵜呑みにして、行動と食い違っていることに気付ていても、長年の付き合いだから、最初からエキセントリックだからと何とか自分をごまかしていた。

人が人を支配しようとするとき、巧妙に、その人を孤立させて、価値観を混乱させる。矛盾があっても堂々としていて、たいしたことじゃないと見せかける。

一方的に話し続けて、相手をマヒさせる。

どうして騙されたの?どうして支配されたの?どうしてそんなめにあったの?という人たちは、そういうことに遭っているはずだ。でも、気づけない。気付くと不都合だからだ。

そういう無神経な人たちは、気づいた人を攻撃する。騙されたことに気付けない人は、騙されたことに気付きたくない。だから、気づいた人は目障りなのだ。

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