療育を受けずに大人になった、サバイバル

療育を受けずに大人になった。
わたしの子供のころには発達障害っていう言葉が知られていなかった。
あったのかもしれないけど。

野に放たれた発達障害のわたしは、変なことをたくさんしながら大人になった。
大学に行かせてもらって助かった。言葉の世界だとわたしはいきいきできた。
あの頃に自己肯定感をもらった。

勉強していないやつにわたしとまっとうに口きけるの?くらいに思っていた。

だらだらしているうちに、塾講師になった。
塾講師も言葉を使う仕事だ。
でも、座っている間眠くなるのが困った。
それを今スクワットで工夫して目を覚まそうとしている。

いろいろわけのわからないことを衝動的にして、例えば買い物だけど、その後始末に汲々としている。
でも、それを家族に管理されたら、経験できないことだから、一人暮らしでよかった。
失敗しても自分で何とかしようと思える。
自立するとひどいことを言われない。その代わりお金が失敗のたびに減る。
でも、その分稼ぎたい。そう思える。

家族はうまくやれなかった。
一人暮らしのほうがうまくやれる。
傷つけることもない。
ヘルパーさんが助けてくれる。
生活の面はそれで大丈夫。
心の面は病院。
あとは、体力。

誰でもサバイバルだ。
わたしもサバイバル。

c71の著書

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