偽医学にご用心

薬は体に悪いという人がいる。
しかし、病気は健康に悪い。
当たり前だ。
薬で病気の症状が軽減できたら、その分、楽に休むことができる。
根本的な治療にこだわる人がいる。
たとえば、わたしはアトピーで皮膚がボロボロだ。
ステロイドを適切に使えば、亜鉛軟膏を使えば、傷は早く治る。そうすると、感染症から身を守れる。
生活の質も上がる。でも、それを許せない人もいる。

皮膚がボロボロで傷だらけで、バリアーの役を果たせず、痛みやかゆみがあるなら、それを取り除くのが先だ。
体質は変わるかどうかわからない。

でも、根本的に体質を変えろと言ってくる人がいる。
健康的な人には信じられないかもしれないが、根治しにくい病気を持っていると、ハイエナのように、新興宗教やマルチに勧誘される。最初はただで渡される。良いでしょ、薬や病院に頼ると、体の力が失われるの、根本的に治さないと。
一時的に悪くなっても、それは好転反応。幸せになりたいよね?

うちの母は、自然なものにこだわって、洗濯も粉石けんに変えた。そのせいで、洗濯物にはカビが生え、アレルギーは悪化した。
一人暮らしになってから、精神的にも肉体的にも、ずっと楽になった。
アレルギー物質を除去するために、一日エアコンをつけ、空気の出入りを減らし、乾燥機をかけ、ハウスダストを減らすためにこまめな掃除をする。それが自分でコントロールできるのは素晴らしい。

サプリも漢方も、副作用がないと勧めてくる人がいる。
副作用があるかないか、それは、調べてないから、わからない。わからないから、ないってことになってる。そういうことだと思う。
普通、効用のあるものには、副作用があるものがほとんどだ。それが普通だ。効き目のほうが、副作用より、益があるから、使える。
副作用があるとわかっているものは、医者がコントロールできるということだ。

漢方外来に行ったら、牛乳をやめて、肉食もやめろと言われた。
藁にもすがる思いで行ったので、しばらく気になった。
でも、アレルゲンでないものを除去する理由はないと結論した。
もし、牛乳をやめて、アトピーが治るなら、もう、そういう調査や研究が行われているだろうし、でも、そういう発表を聞いたことがない。
その人は、日本人は肉も牛乳も食べてこなかったから、体質に合わない、だから、肌が鮫肌になる、と主張してきた。
でも、縄文時代に、日本人は肉を食べていたはずだし、平安時代には牛乳があった。言っていることが無茶苦茶だ。
ようするに、根拠がない。思い込みだ。
食べたことがないものだから駄目なのだったら、お茶もだめだろうし、コーヒーもだめだろうし。
牛乳や肉は、栄養が豊富だ。それを捨てるメリットが「一年後にアトピーが良くなるかもしれない」ということだけだ。
その間悪くなったとしても「好転反応だ」と言われる可能性もある。
責任を取ってもらえない。痛いのもかゆいのも自分だ。

関係ないことなのに、母親と仲良くしろ、どうして、距離を置いているのだ、と言われたこともドクハラだと思った。

そんなことまで、どうして言われないといけないのか。
精神疾患や、自閉症だということも伝えた。摂食障害があることも伝えた。なのに、それらは考慮されなかった。

以前、中国に東洋医学を学びに、留学した西洋医学の医者にかかっていたことがある。
その医者は、「あれもだめ、これもだめ、と言っていたら、食べるものがなくなっちゃう。水も飲めなくなる。だから、バランスよく、いろいろなものを食べて、一つのものを食べることのリスクを減らすことが大事」ということを言ってくれた。
わたしは、そのころ、ほかの漢方薬局に「医食同源。あれを食べるのは体を冷やす。これは炎症を強める」など言われて、食べるのが怖くなっていた。

新聞広告の「この病気にはこれがきく」みたいに書かれている病気になると、いろいろな人が、寄ってくる。
そういう病気は、治りにくい。だから、カモになる。
医者にかかっていると治らないと、その人たちは言ってくる。
でも、耳を貸したら、いけない。
もし、効き目があるなら、標準医療になっているはず。
そこまで、医療は人が悪くない。医者は基本的には、人を助けたいと思っているはず。
相性の悪い医者だったら、逃げる。
元気なうちに、相性のいい医者を探しておく。
弱っていると逃げられない。

注 漢方もサプリも、医者に相談しながら使ってます。
使いようで効き目がないわけじゃないので、うまくつきあいたいですね。
基本は標準医療がいいと思います。
個人的な考えで、医者じゃないので、わたしのいうことも鵜呑みにしないでほしいです。

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偽医学にご用心」への2件のフィードバック

  1. 生きてりゃめっけもの。この世に生を授かった奇跡を生かすも殺すも自分次第です。応援していますよ👍

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