やだなと思うことからちょっとだけ気をそらす

人と関わる仕事は、自分のペースでしにくいし、割も合わないと思うことがあるんだけど、そうして知り合って、長く続く付き合いになることもあるから、投資でするつもりで、「やだなー」と思う気持ちをそらすことができる。

別に本当に後で役に立たなくてもいいんだけど、今、この場で、やだなーと思う気持ちをそらせればそれでいい、という場面は多い。

死にたいと思う気持ちを解決しなくても、そらしているうちに、時間がたてば、忘れるみたいなもので。
解決しなきゃ、と思うと、集中してしまうから、問題が重くなる。
それよりも、気をそらして、問題に関わらないようにしながら、ほかのことをやるテクニックもだいぶ必要だ。

教える仕事は、人を育てる仕事でもある。
昨日、わたしは、有名にもならないし、歴史にも名を遺すことなく死ぬんだろうな、と思った後、でも、普通の人生を送れ得るから、わたしとしては、だいぶいいんじゃない?と思えてうれしかった。
人を育てるといっても、わたしが関わった子たちは、みんな、きっと歴史に名を遺すことなく、有名にもならず、一生を送ることになる人たちがほとんどだろう。
でも、わたしが伝えたことで、人生がちょっとでも彩られたり、困ったときに頼る先を増やせていたりしていたらいいと思う。

中高生というのは、どんなに社交的でも、勉強ができても、やっぱりきつい時代だなと思う。
生徒に、高校生に戻りたいか聞かれると、絶対ヤダ、あれは二回もしたくない、それで今の人生がもっと良くなるとしてもヤダ、というと、彼らはちょっとほっとした顔をする。

別に、やだなという気持ちを共感しあったところで、問題は解決しないことのほうが多いんだけど、お互いにあれはヤダ、とか言っている間に、気持ちがそれて、別のことができるようになる。
それは、とっても生産的だ。問題を解決しなければならぬ!と思って時間を無駄にするほうがよっぽど馬鹿らしい。
別に生鮮的である必要もないしね。

子供を産む以上に生産する仕事はないと思うけど、男社会の中では、子供を産むことでその間仕事ができないというのは、生産的じゃない!って価値観がある。
ばかばかしい。
そんな人為的なもので、精神を引き裂かれるなんて、まっぴらだ。

もっともわかりやすい問題でも、こんなの、解決なんてしなくていい、と思う。
産みたいから産むし、生産的かどうかなんて知るかと思うし、国のために産むわけじゃないし、子供のためでもなく、わたしのエゴで産む。それでいいし、それ以外のことも、わたしのエゴ。エゴを満たして幸せになるんだ。

男社会の問題が解決する前に、わたしはたぶん寿命が来る。
その間に少しでも、男社会はばかばかしい、ってのを周知したい。

男のルールでできた試合場で命がけで戦うのはバカだ、でも、現実的にはお金も稼がないといけないしそうすると男社会のルールもわかってないといけないね、というののバランスはとらないといけないから、女の子にも男の子にも、子供たちにはサバイバルの方法を伝えたい。

問題に近づきながら、核心に踏み込みながら、でも、飲み込まれないで、気をそらしながら、自分の生活とのバランスをとって、わたしのルールで生きていきたいよ。

男から降りました、って言っても、単に、稼ぐだけの人生をやめただけだったり、お前全然ジェンダーロールから降りてないじゃねえか、ってこともたくさんあって、いらいらもする。
ロジカルシンキング男なんか、本当にくそだ。前提の知識が間違っているのを、ロジカルに結びつけても、間違った結論しか導き出さないのに、俺は賢い、とのたまうのを見ると、言葉が通じねえ、と無力感にさいなまれる。

自分の子供を、「人材」なんて呼ばれて、使い捨てにされる未来を幻視すると、めまいがする。そんなことのために、爆発しそうな腹を抱えて、つわりを耐えているわけじゃねえ。

行き詰まっているのに、既得権益があると、文句を言いつつ降りられない。
でも、やっぱり、変わらないといけないね。
時間は動いているし、人間は増えたり減ったりしているから。

まともに、世界のつらさを見てしまうと、生きていることもできなくなってしまうから、ちょっとだけ、のぞき見ながら、目をそらしながら、気をそらしながら、でも、真ん中の部分は間違えないように、心の中を点検しながら生きていかないとなと思う。

たいていのことはばかばかしい。
ばかばかしいことが本質だ。
ばかばかしいことに振り回されて、消耗して、死にそうになる。
死なないように生きていきたい、そう思う、生きていきたい動機がまだ見えないけど。

c71の著書

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