双極性障害と妊婦

未来に花束を観にいったら、性虐待のシーンがあり、PTSDが発症して、退場を余儀なくされた。
こういったことが苦しい。二十年も前のことで、いまだに自由が制限される。

わたしの妊娠が重いのは、双極性障害が重いからだ。
精神的な状態で、体が動かなくなる。熱も、じんましんもでる。動けなくなる。眠るしかない。
PTSDのせいで、テレビや読書が不可能だ。文字を追うことができない。できることが少ない。みじめになる。どんどん自己評価が落ちる。

子供を産むことは社会参加だ、といった精神科の言葉を胸に、何とか耐えている。
エビリファイを最低限、サインバルタ、ソラナックスだけでなんとかしている。一時期は十種類から、三十種類飲んでいたから、量も種類もずいぶん減った。その結果、生活の質が非常に下がっている。
うつ状態の時には起き上がることができない。倦怠感、頭痛、腹痛が襲う。体に力が入らない。
苦しいことや悲しいこと、悪夢ばかり見る。人が死ぬ夢や、鉄道が脱線して多数の人が死ぬ夢を見た。

子供のことを考えると、それだけ自由がなくなるのだ、わたしにはできないかもしれない、という不安が押し寄せてくる。
今でさえ寝たきりなのに、問答無用で生かさなくてはならない弱いものを生み出すことを考えると怖い。
小さい子供を見るとかわいいと思う。おなかの子供もかわいいと思う。でも、檻に入れられた気分にもなる。

自分自身のことさえできないのに、気分が、変わっていく。
その気分の変化を感知できないでいると、身体的な症状にスライドしていく。身体的に苦しい時精神安定剤であるソラナックスを飲むと、軽減することが多いから、不調のほとんどは、精神的なもののようだ。

ストレスの原因を取り去っても、双極性であることは変わりがない。薬が飲めないことで、つらいと最初は思わなかった。
ただじわじわと、できることが減っていった。それを、薬を飲んでいないせいだとは気づかなかった。
妊娠のせいだと思っていた。でも、薬が飲めないからだ。
薬を飲めないと行動範囲が狭まって、どんどん精神的に追い詰められる。

発達障害だろうと何だろうと、社会との接点がないと、わたしは狂う。

c71の著書

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