福祉の利用者と支援者の上下関係から尊厳を守る


わたしは、今着ているヘルパーさんの事業者とは強固な信頼関係を築いてきた。

前回、来てくれたヘルパーさんが「子供のために自分の何かをあきらめることができなければ、産まないほうがいい」「これは、やめたほうがいい」というようなことを強く言われて、自分が思っていたよりも落ち込んでしまった。

実際、中絶したほうがいいかもしれないと思った。

支援者は、どうしても、わたしに対して、親身になればなるほど、「こうしたほうがいいよ」と言いたくなってしまう。母や姉のような気持になって。

でも、わたしは自分で自分のことを考えて決めたい。

今日、本当は来てもらう日だったのだけど、責任者の人に連絡して、お休みにしてもらった。

電話の内容はこんな感じ。

「この前、こういうことを言われたので、気が重くなってしまったから相談したいです」
「自分でもそれはやめたいと思っているから、そっとしておいてほしい感じかな?」
と言われたので、
「そうじゃなくて、自分で、階段を作って、自分で階段を上るように、自分でいろいろなことを決めたいんです。それを上から言われたとおりにしていたら、自分の人生じゃなくなってしまう感じがして、落ち込むんです」ということを説明した。
「あのヘルパーさんのことは好きだし、これからも、あ¥たくさん話していきたい。でも、自分で困っていないことについて、こうしたほうがいい、と言われてしまうと、自分で考えて決める余地がなくなってしまうから、それは、つらいことなんです。鬱状態も悪化してしまって、しんどいのです。自分で、いろいろなことを、納得したうえで決めたいから、何が正しくて何が正しくないかは知っているけれど、間違ったこともしながら、やっていきたいのです」

と伝えた。
そうしたら、責任者の人は、「じゃあ、みんなで相談してみるね。そして、そのヘルパーさんには二回か三回ちょっと抜けてもらうことにするね」と言ってくれた。

責任者の人は、最初、わたしが言われたことを気にしなければいいというようなことを言っていたけれど、話していくうちに、わかってくれた。
わたしは、自分の力で考えて、自分の力で行動したいということ。それを「指示通り」にしてしまえば、元気がなくなってしまうこと。
そういうことをわかってくれた上で、話し合いを事業所でしてくれるとのことだった。

自分の気持ちを言うのはしんどい。どういう反応が返ってくるかもわからない。ちゃんと自分の言いたいことが正確に伝わるかもわからない。

我慢したり、言いなりになったり、逆にお客さん気分であれこれ命令する利用者さんもいる。

でも、わたしはそうじゃなくて、自分の気持ちを伝えて、向こうの気持ちも知って、そのうえでよりよい支援を一緒に作り上げていきたいのだ。

誰にでも、欠点はある。見えないこともある。支援しているうちに、利用者のことを、弱いから、こういう風にしたらいいとアドバイスしたくなる時もあるだろう。

もちろん、困っていることに関して、そういってもらえることは助かる。
でも、困っていないことに対して、助言されると苦しい。

そういうことを、ちゃんと伝えられたのは、事業所や、ヘルパーさんと積み上げてきた信頼関係があるからだ。
受け身じゃなく、自分らしく生きていくために、自分の気持ちを伝えることで、自分の環境は変えられる。

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