塾についてと六帖さんとの生活

食事を作り、皿洗いをし、洗濯をし、働く六帖さんはとてもかわいい。
わたしのことをバックアップしてくれる。

最近、不眠がひどく、熱がすぐ出ると、マッサージをしてくれたり、湯たんぽを入れたりしてくれる。
この前はシチューを小麦粉から作るときに
「とろみをつけるのだ」と独り言を言っていた。
こんなかわいい独り言があるだろうか。

わたしは絶賛して、拍手した。

わたしはというと、ごろごろしていると自分では思っているけれど、六帖さんは働いているといってくれる。

朝から仕事をしているし、営業もかけているし、いろいろしていると。
ブログのことも仕事のうちに数えてくれる。

今は物理を一緒に勉強をしている。
英語もぼちぼちしないといけないけど、それは手を付けられていない。
生徒さんを教えながら、学べばいいかなと思っている。文法はできるのだけど、高校レベルの単語とイディオムが入っていない。
時制や仮定法はできるからそんなには困らないけれど、センター入試は細かいからもう少し頑張らないといけない。

チラシは厳選して配ることにした。
わたしに相性の良い人を紹介してくれそうなお店にきちんと話をして、わたしがどういう人かわかってもらったうえで、なじみのお店に頼むことにした。
たくさん頼みすぎて、生徒がきすぎたらパンクするし、クレームにつながるから。
個人事業主でありがたいのは、クレームが来ても自分で対処すればいいので、怒られたりはしないことだ。
納得して、わたしの未熟さや特性をわかってもらえればいいと思っている。

クレームのない授業は簡単で、何も教えず、恐怖だけ植え付ければ「怖い先生」としか生徒は言わないから、クレームにならない。
教えないことで食べて行っている塾講師はたくさんいる。

わたしは教えるから、ミスも出る。そうするとクレームにつながる。でも、生徒と親御さんと相性が良ければ信頼してもらえる。

六帖さんは、勉強がとてもできる上に努力家だから、教えることはできると思うのに、自信がないらしい。

誠実でありさえすれば、説明ができれば、生徒に教える資質は十分だ。
学歴でもなく、ただ、努力と、誠実さと、優しさがあれば、やっていける。

概論から話す、構造を教える、定理を教える、理由を教える、そうすれば生徒にやる気が出る。
生徒に合わせて語彙のレベルを選び、伝え、勉強が楽しいと感じられるようにする。
困りごとを解消すると喜ばれる。
塾講師に大切なことはシンプルなのだ。相手を見て、相手の必要としていることを提供すること。
ただ、それが難しい。

表面に現れていることから、根本的なつまずきを推測して、それを洗い出す作業も必要だ。
六帖さんはそれにまだ自信がないようだけれど、経験を積んでいけば必ずわかる。

わたしは高校生の教科は全部対応できる。
生徒は解説を読めない。丸だけを付ける。そして、なぜ間違ったか考えない。
だから、解説の開設をして、なぜ間違えたのか教えると、つまずいたところが分かる。
そうしたことを、毎日六帖さんに伝えている。
六帖さんは一生懸命やっている。

普段わたしたちは、遊んでばかりいるような気がしているけど、やっぱり働いている。
六帖さんは幸せそうだ。そういうところがかわいい。

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